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うれしい
(マルコ視点)


医務室から出てなまえの家具なんかはどうなったのかと甲板へ向かうと綺麗さっぱり、さっきまであったものがなくなっていた。


「なまえの物はどうしたんだよい?」
「おう、終わったか!それなら俺とエースでお前の部屋に突っ込んどいたぜ」
「...荒らしてねえだろうねい?」
「俺たちを信じろよ!」


なあサッチ?なあマルコ?なんて2人で方を組んでニヤニヤしてやがる。まあ、いい。後で片付ければいい話だ。部屋まで運んでくれた事だけでもありがてえってことにする。


「なまえのもの?」
「ああ、これからはこの船で暮らすんだよい。ベッドに机なんかが必要になるだろい?」


なにも持たずに来たはずなのに自分の物ができていることに興味をもったのだろう。話を聞くなりなまえの顔は頬が火照ったように赤くなり目を輝かせていた。そこに丁度イゾウが現れ、なまえの紹介となまえの着るものを頼んだ。


「なんで俺なんだよ」
「イゾウは着物をタンスに溜め込んでるよい。子供服の整理なんかもついでにしてんじゃねえかと思ったんだい」
「まあ、そうなんだけどな。しゃあねえ」


なまえ、よろしくな。と言ってイゾウは足を進めた。なまえの説明はこれで何度目だろうか。宴で他の家族にも紹介するつもりだ、流石に宴まで待ってほしい。


「なまえ」
「よい」
「...俺の真似してんのかい?」
「よいよい!」
「今夜は宴だよい」


おもわず声が上ずる。子どもがすることは予測できないことばかりだ。


うれしい

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