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だれだ、おまえ!
(マルコ視点)


ナースになまえの怪我の手当てをしてもらおうと医務室へ行くと風呂で汚れを落としてからだと言われた。


「どうすればいいんだよい...」


オヤジはなまえを”娘”だと言った。髪はボサボサだし服は汚ねえし気づかなかったが一応女だ。その問題点を無視したとしてもガキだ。自分で入れるのかとか見とかねえといけねえのかとか色々風呂場の前で考えていた。


「なに?おふろ、いく?」


なかなか風呂場に入らない俺をおかしく思ったのかなまえはどうしたんだ、と言わんばかりにそわそわし始めた。


「なんだ?マルコ、風呂場の前で固まってねぇで動けよ」


おかしなやつだな、とそこに現れたのはエース。風呂に入ろうと思ったのだろうか俺の横に並ぶように立っている。たしかエースには年の離れた弟がいたはず。


「エース、こいつを風呂に入れてくれい。お前さん、弟がいるんだからガキの扱いは慣れてるだろい?」
「ああ?なれてるっつってもルフィはこんなちいさくなかったぜ?てかこいつのことあんま知らねえしなあ...」


まあいいけどよ、なんていいながらエースはなまえを抱き上げた。なんだかんだいいながら根本はほって置けないタチなんだろう。


「おまえは、だれだ!」


なまえはいきなり抱き上げられたことと見ず知らずのやつに風呂に入れられることを知り少しは焦っているのだろう。エース自身も、お前こそだれなんだよ!と言いながら風呂場へ足を進めて行った。
そこで気づいたが俺はなまえに俺自身の名前も何も教えていなかった事に気がついた。


「風呂からあがったら説明してやるよい...」



だれだ、おまえ!

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