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「よっ」

「あ、雅治!」


ダブル丸井の後にギャル軍団が来たり、ジャッカルも来たし、幸村と真田も来てくれた。みんなの手をちゃんと愛情込めて揉み揉みしてあげた。

疲れた疲れたと休憩をしていたらマイダーリンのまーくん参上。サークルのみんなは名前の彼氏だ!ってきゃっきゃ言ってくれて少し鼻高々。中高の時はあたしと雅治セットだったからみんな「仁王来たよ」ってフツーのテンションで言ってたのでこの反応は新鮮。

雅治の手をマッサージしようかと思ったら先輩が休憩がてらデートしてきなって言ってくれたので雅治と学祭をプラプラすることに。


「なんか食べて来た?」

「や、こっちでなんか食べようと思とった。オススメある?」

「あたしまわってないから分からな…あ!なんか真田がタコス美味しかったって言ってた」

「真田がタコス?似合わんぜよ。なんで真田がタコスなんじゃ?」

「幸村が言うには女子大生の押しの強さに負けて買ったんだって」

「ほー真田も男じゃな」

「そーだね。この話聞いて安心したよ!真田も女の子には弱いって」


真田がタコスを買った店の女子大生はどんな子達なのか気になったので2人で行ってみることにした。場所は幸村が門の近くと言ってたので手当たり次第探そうとしたら秒で分かった。だってそこだけうるさかったもん。

あたしは甘辛ソースのタコスにして、雅治は最近辛いのが好きって言ってたからハラペーニョ入りのタコスにして辛すぎて座り込んで死に物狂いで食べてる。アホ過ぎ。その姿が面白かったから動画に撮って即インスタにあげた。反応楽しみすぎ。


「写メ撮ろ」

「いやじゃ。俺涙目」

「可愛いから大丈夫」

「イケメンやないといやじゃ」

「じゃあーイケメン」

「じゃあてなんじゃ」

「まあまあまあ」


あたしも雅治の隣に座ってカメラを起動してパシャり。雅治は下を向いたままだったので無理やり顔を上げさせてもう一枚。個人的にあたしは盛れてたたからその画像をインスタにアップした。ハッシュタグは真田が女子大生目当てで買ったタコス屋さん、雅治自らハラペーニョ入りタコスを買って自爆。

その後はベビーカステラ食べてフランクフルト食べて、去年の文化祭みたいにカラフル綿菓子食べてベロ出して写メ撮って充実した休憩時間だった。


「もう帰るの?」

「ミスコン見に行く。大学の友達の友達がミスコンに出るらしいぜよ」

「へーそうなんだ!誰?」

「分からん」

「じゃあ中薗さんに投票しといて」

「中薗さん?覚えとったらしとくぜよ。今日は終わったら打ち上げなん?」

「どうなんだろーまだ明日もあるし分かんない。夜は暇なの?」

「おん。じゃあ夜は名前ん家にいとくから帰る時連絡しんしゃい」

「へーい。じゃーね」


雅治にバイバイしてたら先輩たちに小突かれた。ラブラブすんなよ!って惚気てないと思ってたけど第三者の目線だとこれはラブラブの分類になるみたい。てへぺろ!

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