05

無事にアロハし終えたあたしらはちゃーんと毎日学校へ通ってます。日焼けを少ししてしまったけど部活やってた時を思えば屁のカッパ!てやつだ。

みんなから休んだときのプリントをもらい、あたしはみんなへハワイのお土産を渡してウィンウィン。


「てかもーすぐ学祭じゃん。うちらのサークル何出すの?こないだの集まり行けなかったから分からん。教えろもぴー」

「ああ、ハンドマッサージだって」

「え?マッサージ?食べ物じゃないんだ」

「そうそう。毎年恒例なんだって。マッサージするだけだから机と椅子とかオイルとかだけでいいし、片付けが楽だからだって」

「へーまぁ終わったときの片付けってめんどくさいもんね。大学だから先生手伝ってくれないし」


学祭の出し物はマッサージかー美容サークルらしいな。

サークルは月1程度で開催されていてみんなで美容に良いと話題の紅茶屋さんに行ったり、ヨガに行ったりして楽しい。先輩らも美人でおしゃれでおもしろくて最高だ。


「そーだ!ミスコンに名前がぼっちで受けてる授業でハワイ行く日に仲良くなれたとか言ってた子」

「え?あ!中薗さん?」

「名前知らないけどたぶんそんな感じだったかも」

「覚えてたら投票してあげよーっと」


大学が終わり、今日はさっこと幸村と雅治と4人で晩御飯。あたしの家で。最初は食べに行く予定だったんだけど雅治がピザパーティしつつタコパしたいとか言い出したからあたしの家でってかあたしのマンションのパーティールームですることになった。


「こんなおしゃれなパーティールームでタコパにピザパーティですか」

「ええじゃろ。贅沢なパーティールームの使い方じゃ」

「広いのに俺ら4人だけだから寂しいね」

「雅治のマンションのってか、あたしの前のマンションだったら少し小さめのパーティールームあったからそこでもよかったんだけど、予約が入ってたらしいから」

「都心のマンションのパーティールームってだけでなんかおしゃれじゃーん」

「その響きいいかも!マンションのパーティルーム使ってみたかったから丁度よかったかも!」


ピザを頼んでからたこ焼きの生地作り。たこ焼きの粉の裏につくり方が書いてあるから大丈夫だろと雅治に任せたら、その後デザートでベビーカステラを作る際に買ってきた牛乳を入れてしまい、さっこともう一度牛乳を買いに行く羽目になった。

水でいいのにと幸村にチクチク怒られてて面白いから動画を撮ってインスタにあげたらテニス部の人とか立海人たちが久しぶりにこの光景見たとコメントしてきて嬉しかった。


「面倒だしコンビニでいっか」

「そーだね。お金は雅治に請求すればいいし!」

「仁王、シュンってなってて面白かったね。久しぶりにあんな仁王見た」

「あたしも!雅治バカだよねーちゃんとレシピ読んで作らないからあんなことになるんだよ。水って書いてるのに牛乳入れて。ま、牛乳でもおいしいんだけど」

「せーいちが水って書いてるのに牛乳入れたらベビーカステラを水で作る羽目になっておいしくならないだろ。だからもう一度牛乳を買いに行かないと行けない。外暑いのに何でもう一度外に出ないと行けないのって」

「買いに行ってるのあたしらなんですけどね」

「ほんとそれ!」


帰ってきたら2人は部屋に付いてたプロジェクターでDVD鑑賞しながらたこ焼きを焼いていた。そういえばプロジェクター有って契約書に書いてたかも。


「2人ともおかえり!牛乳ありがとう。もーすぐ焼けると思うよ。手洗っておいで」

「なんか言い方が兄だね。うちのお姉はそんなん言わないもん」

「名字うるさい」


さっこと手を洗って戻ってきたら、お皿も並べられてて飲み物も入れてくれててこわい。


「そこはありがとうだろ」

「心の声が漏れとる」

「うるさい!いただきます!」

「名前はバカ過ぎーいただきまーす!」


prev nextbkm