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「なにあんたら外でちゅーしてるの?ウケる」

「海外だから開放的じゃーん」


店に戻ったらあたしらの一連の流れを目撃されてたらしい。てかこの店ガラス張りだからあたしらの話合いからのキッスを目撃!ってより公開してたんだ。


「ええやろ?久々なんやし。な、名前」

「え!は?え?う、うん」

「てかまーくんら何話してたの?」

「名前が俺がアロハしてたの見てて羨ましくてアロハしに来たってのと俺が欲しいやつ今晩一緒に見にいくって約束した。ええか?えりんぎさん。よーいちくんらがえりんぎのこと世話するけぇ」

「うん!いいよ!イケメンパラダイスだから」

「えりんぎ俺らの機嫌取るのうますぎー夜は一緒にたのしもーぜ!」


あたしがしたことはもしかしたらってか他人が聞いたらきっと非常識な彼女かもしれないけどいいじゃん!って言ってくれたからよかった。

これからはこんな事多分しないと思うけど。もし雅治がバリに行ってたらあたしは行ってないと思うし。

雅治らと昼ご飯を食べて、また夜に会おうねと一旦バイバイ。あたしらはとりあえず買い物するべとショッピングセンターへ向かった。


「雅治くん怒ってなくてよかったねー」

「うん、よかったよーむしろ来てくれてよかったって」

「え?なんで?」

「欲しいやつ一緒に選んで欲しかったって」

「キャー!よかったじゃん!」

「雅治フレンズに聞くのもよかったけど自分の服をよく知ってるあたしの方が安心だからだってー」

「名前ママなの?」

「それ高校の友達にも言われた!」


そーいえば侑士くんにも言われたわ。あー懐かしやー懐かしやー

今日は買うってよりもリサーチだからすーっと早く見たつもりだったけど気付けば夕方。あたしらはハワイに来てまだ海を見てないってことで海の見えるところでディナー。


「私も彼氏とハワイ行きたいなー!家族としか行ったことないから名前が誘ってくれたとき本当に嬉しかった!」

「私も今回初めて友達と海外旅行だから緊張したよ!急に誘ったのにオッケー貰えて感謝感激です。あんこともっぴーも次行く時前もって誘わないとね」

「そうだよ!本当急すぎ。もっぴーもあんこもバイトだったし。私がニートでよかったね」

「まじニート様最高です!」


その後2人でウェイウェイ肉を頬張り、ポテトを頬張り、コーラを一気に飲んで店を出た。そしてスムージー屋さんに行きスムージーをガバ飲み。からの時間まで免税店の化粧品売り場をてちてち散策。


「外は暑いけど建物の中は寒いね」

「ね、クーラーガンガンすぎるよ。カーディガン持ってきててよかった」

「外国人はこれでも暑いんだからヤバイよね。体のつくりが違いすぎてオカシイ」


さむいさむい。腕を摩ってたら知らない人とぶつかってしまった。ついつい日本語ですみませんと謝ってしまった。ここはワイハなのに。しかしぶつかった人が侑士くんの親戚の謙也くんだったから大丈夫だ。え?


「謙也くんだよね?」

「あ!侑士の!」

「え?忍足くんのなに?彼女?え?」

「謙也くん?また知り合い?」


なんとハワイで謙也くんと白石に会ったのだ。何この知り合いの多さ。こわたんん!


「え?仁王くんらも来てるん?」

「そうそう。まさか知り合いが他にもいるとは」

「俺ら昨日菊丸くんと大石くんも会ったで」

「誰?」

「え?知らん?青学のゴールデンペア」

「中高マネージャーしてたんだけどそう言うのには疎いだよね」

「なんや、おもんなー」

「おもんなー言うなよ遅漏」

「え?遅漏?謙也、遅漏なん?」

「遅漏はだるいよー私的には早漏のがまだいいかなー」

「待って?ここでそんな話すんのやめよーや!ハワイやで?アロハやで?」

「ピヨ。ええこと聞いてもーた。幸村にチクるぜよ」

「は!え?仁王?タイミング良すぎやろ!」

「誰か知らねーけどハワイで遅漏バラされるとかかわいそすぎる!」


タイミング良く?雅治たちもやって来てしまった。謙也くんは顔を真っ赤にしてこの話を終わらそうとしている。しかしみんなは遅漏遅漏と終わらそうとはしてくれない。


「ほんま待って!ここではやめよ!場所変えよ!チェンジ!」


痺れを切らした謙也くんはあたしらみんなを連れてスタバへ。日本のスタバに比べたらお客さんが少なくすんなり席に座れた。


「人増え過ぎて俺全然分からんねん」

「いや、1番外野過ぎる私が意味わからないんすけど」

「じゃあ教えてあげます!この名前さんが」


あたしの隣にいるのが彼氏の雅治くん。その隣にいるのが雅治くんのお友達たち!あ!あんたらに説明するけどあたしの友達のえりんぎ。本名はえりなだけどえりんぎね。で、えりんぎの隣が白石!あたしの小学校の同級生。その隣が白石の同中の謙也くん。ちなみにお姉ちゃんの彼氏の従兄弟。


「これでいいでしょ?謙也くん、何か言いたいことあるんでしょ?せっかく海外いるのにわざわざ日本にもあるスタバでお茶してんだから!23時までには終わらせてよね!雅治の買い物付き合う予定なんだから」


謙也くんは小さな声で、人数増え過ぎてよう分からんくなってスタバへ集めたけど実際話はないねん。遅漏ちゃうて言いたいけど、こないだ俺が遅漏てこと分かってしまったからどうにもでけへんし。俺こんなん言いにハワイに来てへんし。俺だって今から母親に頼まれてたムートン買いに行かなあかんねん。解散や解散!ってことであたしらは解散となった。

あたしは雅治と免税店へ戻りお買い物。えりんぎもムートンが欲しかったらしく謙也と一緒に行ってしまった。残された白石とよーいちくん達は余り物同士ビーチで謙也に買ってもろたコーヒー飲んどくわ!と言ってビーチに行ってしまった。


「見事にみんなバラバラだね」

「おん。ま、俺は名前ちゃんとおれてよかったぜよ。中寒いから腕組も」


雅治の冷たいけどほんのり温かい腕があたしの腕に絡んできた。雅治と腕組むのとか冬ぶりかも。肩組んだりしてたのがなつかしい。

「あたしもー久しぶりに雅治とデートだからウキウキだよ」

「そりゃーよかったぜよ。俺最近急がしいからのぉ」

「ずーと?」

「今んとこずーっと。だから今を楽しむぜよ」

「そうだね!あ、白石たちが青学のゴールデンペアに会ったって!知ってる?その人ら」

「おー知っとー知っとー試合もしたし片方とは一緒にダブルスもしたぜよ」

「ふーん。まぁ会ったら声かけてあげなよ?」

「おうおう。任せろ」



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