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「テストおつかれ!かんぱーい!」

「かんぱーい!お冷やだけど美味しい」

「暑い中頑張って歩いたから美味しいね」

「いつもはコーラ頼みたくなるけど暑過ぎたら水だよね水」


は?え?まじかよ。なんでこんなとこで会うんだよ。

夏休み3日目、今日は同じ英語の授業をとってたルミちゃんとデート。ルミちゃんは俺らの中で可愛いと話題になってるルミちゃんだ。背は俺より低いけどルミちゃんはいつも高いヒールをはいてるから俺よりも少し低い。

せっかくのルミちゃんとのデートなのに、このためにテスト頑張ってたのに。店も頑張って調べて半個室になっててソファ席でおしゃれなイタリアンを選んだのになんで名字とさっこが隣の席にいるんだよ。顔は見えねぇが声はあいつらだし、出された水だけで5分くらい話が続くのはあいつらだけだ。


「ブンちゃんどーしたの?どれ頼む?」

「あ、いや!大丈夫!俺本日のパスタBにする!」

「んーじゃあルミはAにする!」


注文してルミちゃんと楽しい楽しいトークタイム。しかし隣の声がデカすぎて集中できない。


「で、どーなの!幸村とは!もう3ヶ月でしょ?ラブラブ?幸村はラブラブって言ってたよ」

「やめてよ恥ずかしい。でもラブラブだよ。この後デート」


は?え?えええ?さっこと幸村くんが?付き合ってるの?


「まぁあたしはラブラブかってより幸村とのエッチはどーなのか聞きたいんだよね」

「えー案外普通かな。普段より優しい」

「そりゃ愛し合ってるから優しいよー」

「仁王は?」

「んーあーいちいち気持ち良いか聞いてくる」

「で?なんて答えるの?」


やめろよ!お前らやめろよ!幸村くんや仁王の夜の姿なんて知りたくねぇ!あああ、それよりもルミちゃんとの会話を、


「ねぇねぇ、隣の会話凄いね」


本当にやめろよ!ルミちゃんまで反応してしまったじゃねぇかよぃ!


「女子のトークっていつもあんな感じ?」

「仲良かったらこんな感じで深いところまで話すかも」

「へぇーやっぱ女子って恐ろしい」

「やっぱって?」

「高校のときのクラスメートの女子がえげつねーやつらだったぜぃ」

「どんな感じ?気になる!」


どんな感じ?隣のやつらだぜぃ!って言えたらどんなに楽か。

俺の声はどうせあいつらには聴こえねぇだろうからルミちゃんに隣のやつらがやらかしたことを教えてあげた。


「ブンちゃんの友達面白いね!会ってみたいなーみんな立海に上がったの?」

「1人だけ女子大行ったけどあとは立海だからその内会えるかも。あ、これ写メ」


そう言って俺は卒業旅行で温泉に行った時の写メを見せた。


「えーみんな可愛いじゃん」

「いや、性格があれすぎて顔が掠れる」

「なにそれウケる。ルミ、この子タイプかも」


ルミちゃんが名字の顔を指差した。


「あ、こいつが女子大行った名字。Cカップで威張ってるけど俺らの中ではAカップと予想して」

「あっれー丸井じゃーん」

「ブタの方の丸井じゃーん」

「げっ」


なんと隣からさっこと名字が現れた。ルミちゃんは写メの2人だ可愛いときゃっきゃしている。可愛い。


「おい丸井、いつからあたしの胸がAカップだと言ってたん?ちょっとこっちで話しよっか。さっこはこの丸井とデートしてたかわい子ちゃんの相手よろぴこ」

「ういーす、任せろ」


俺はその後名字に事情聴取された。名字の胸がAカップと予想してた話とかそれを仁王が知っているか、色々聞かれて何故かさっこと名字のランチ代まで払ってルミちゃんとの初デートが終わった。

ルミちゃんは楽しそうだったから良かったけど俺の恋はどうなるか。


あージャッカルー

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