「おーシャンゼリゼーおーシャンゼリゼーふふふんふふふんふふふんふふふん」
フランス旅行まで後もうすぐ。雑誌の撮影かと思いきや、ブランドの秋冬のカタログ?の撮影らしい。かっこ良くいうとAW?
残り2つのサークルの新歓を無事終えることができたからちょー元気だ。あたしはお姉のサークルとお金がすこーしかかるけど美容サークルの2つに入ることにした。雅治のお姉さまのサークルは仁王にNG出されたからね。
「あれ、パンツ何枚いるかな。えーと6回寝るから1枚余分にあったらいけるよね」
洋服は変えがなくてもパンツはね、ないとダメだわ。あと生理用品。来ないと思うけど念のため。日本の生理用品の方が優れてるっていうし!
「フランスっていま寒いの?暑いの?調べよー」
なーんだ少し寒いのか。春の寒い日を想定して持って行こう。念のためカイロもいるよね。寒過ぎたら嫌だし。あとストールも!
ストールを探しているとみっちゃんから着信。どーしたんだろ。別れたのかな。
(聞いて聞いて!)
「何?別れたの」
(ラブラブでーす!)
「で?」
(ああ、あのね、みっちゃんもーゴールデンウィークおフランスいっきまーす!)
「え?まじ!なんでなんで?」
(景吾に会いに行く予定だったんだけどー名前と仁王はフランスだってってなって俺らも行くか?ってなって決まった)
「おおーやった!」
(だから丸1日は仁王仕事で空いてないと思うから晩御飯かどっか時間空いてたら少しだけ会いたいなーって)
「絶対会う!雅治無理でもあたしだけ会う!」
(え?雅治?)
ああ、大学の友達以外の前では雅治のこと雅治って呼ぶの恥ずかしくて仁王って呼んでたのにしくじったー
みっちゃんは雅治?雅治?雅治ってなによ!今エッチしてるわけ?って煽ってくる。
「いやーあのね?」
(あんたそんな趣味あったの?エッチしてるのに電話かい?おーい仁王聞こえてる?繋がってる?あっどっちの意味だろね!あははは)
「やめてよみっちゃん!恥ずかしい!卒業式の日に名前呼びにしよって決めたの!」
(あーね?あははは、久しぶりにあんたのことからかって楽しかったー)
「んもーみっちゃんたらー」
(てか卒業式から?それ以降名前と会った時、雅治じゃなくて仁王って言ってたよね)
「え、だってなんか恥ずかしいじゃん。今まで付き合ってても仁王だったし」
(あーね?でも私すぐ跡部から景吾呼びに変えれたよ。ま、向こうが強制してきたんだけどね)
「跡部なんかしそう。景吾って呼ぶまでキスはやめねぇってか?」
(そんなこと言わないよ、バーカ)
「跡部はみっちゃんのこと付き合う前はみっちゃんって呼んでたけど今はどうなの?」
よくよく考えたら2人が付き合ってからみっちゃんのことを跡部はなぁとかおいとかって呼んでたから何て呼んでるのか気になる。
(みぃって呼んでくれてる。きゃっ)
「強制させたの?みぃって呼ぶまで脇毛抜くぜってか?」
(なんで私は脇毛なのよ)
「えーだってみっちゃんは気分乗らないと自分からチュッチュしにいかないって言ってたから脇毛」
(そこは嘘でもチューにしてよ)
その後、旅行の準備は一旦中止してみっちゃんとくだらない会話で盛り上がってしまった。雅治と電話する約束をすっかり忘れてしまって本人が怒り気味であたしの部屋までやってきた。
「あーちょっ」
ケータイを取り上げられて雅治はみっちゃんに今からは名前ちゃんを借りるぜよと言って切ってしまった。
「あーあ。みっちゃんとのラブラブタイムが」
「俺とのラブラブタイムを潰すからじゃ」
「たまにしか会えない友達と常に会える恋人なら前者でしょ」
「たまにしか会えない丸井と常に会える名前なら後者じゃ」
「丸井おつだけど。あたしも丸井と雅治なら雅治かも」
「あーブンちゃん元気かのぅ」
「えーあいつが元気じゃないわけないじゃん」
「まーそっかーそーじゃなーあっ」
「何?」
「俺、怒ってたんじゃった」
雅治はベッドの中に潜り込みぷいっと壁の方に向いてしまった。
「待って待って。今更不機嫌にされても困るんだけど」
「俺もそれは思ったぜよ」
雅治は怒るの終わりぜよーと言ってこちらに体の向きを変え、布団をぴらっと捲り入ってこいと合図をしてきた。
「終わるのもこれまた早いね」
「そー言う名前も今日はベッドに入るの早いなり」
「今日はいつもよりお風呂入るの早かったからストレッチとかも終わって後は寝るだけ」
「しかし俺との電話タイムは忘れたんか」
「だって久々みっちゃんと電話したもん」
「どーせいつもと同じような話しとったんじゃろ」
「まぁーね。でも今は雅治といるんだからこの話終わり。寝よ!」
「え、寝るん?」
「寝ないの?明日あたしもあんたも1限でしょ」
「俺、車で行くから一緒に行こ。車で化粧すればええからもー少し話そ」
「んもーしょうがないなぁ」
ぎゅーと雅治に引き寄せられて久々腕枕をしてくれた。テニスやってたときは腕痺れてテニスできなくなるからしてくれなかったけど引退してからたくさんしてくれる。うれしい。
「これも今更だけど今日泊まるんだね」
「プリッ」
調子に乗った雅治はあたしのお腹をむにむに触ってスーと上に手が。そして、
「あーおっぱい柔らか」
「それはよかったです」
「俺のおっぱいはぺちゃんこやし、硬いけど名前のは柔らかいぜよ」
「ちょるのおっぱいのが柔らかいよ」
高校の時女子同士で触っててクラス1柔らかおっぱいはちょるちゃんだった。
「名前のがええ」
「うれしい」
「名前も俺のちんこのがええやろ」
「うん。他のちんこを知らないけど」
「それでええんじゃ。あ、今の会話外で話したらいかんぜよ」
「話さないよ!こんなの外では話せないよ。まーくんのちんこがいいって」
「そーやってお前は外で俺の色んな話をするんじゃ」
「女の子はおしゃべりだもーん。仕方ないさ」
そろそろ寝るかと雅治が言ったのでリモコンで電気を消して、どちらがしようとも言わず自然とおやすみのちゅーをして本当におやすみ。