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「そう言えば柳なんで来ないの?」

「私も気になってた。女でもできたの」

「何かの資格を取る授業受けるための説明会に参加するから無理になったって。それに参加しないと授業受けれないんだって」

「へー女じゃねぇのかよと思ったけど、資格ってなんか大学生らしいね」

「大学生らしいと言えば明日名前ちゃんは初の新歓に行くよ」

「へーヤリサー?」

「何で幸村はそれを言っちゃうかなー違うよ。多分。飲み会代女の子はタダだから行ってくる。」

「へーそんなの行っちゃって仁王はオッケーなの?」

「うん。お互いそれはオッケーしてるよ。やましい気持ちとかお互いやなことはしないって決めたから。んでお互い待受をお互いにしたの。」

「あーだから珍しく好きなモデルじゃないんだ待受」

「そーそーこれね」


電源ボタンを押して待受を2人に待受を見せてあげた。ちなみに昨日また待受をかえた。2人でペアルックみたいな服を買ったときのプリクラ。


「この仁王銀髪だ」

「本当だ。懐かしい。仁王と言えば銀髪の長髪だったのにね。個性失われたね」

「やばい。個性失われたってじわじわくる。おもろ」

「あはははは!」


どうやら幸村の笑いのツボにフィットしたらしく5分以上笑い続けていた。お姉からゆっきーってあんなに笑うんだねってLINEが来てた。それを幸村に言ったらまた笑って大変大変。

幸村の笑いが治まったところで解散。お姉とパパと帰ろうと思ったけど2人は熱く語っていてしかも今日は2人は帰らないと言ってるから1人で帰宅。その代わり?後で雅治がお泊まりに来る。今日の幸村の話でもしよーっと。


「名前ーちゅー」

「はいはい、ちゅーんっ舌は入れないで。あんた、酒臭いからそれは今無理。」

「俺も無理。ちゅーちゅー」

「あーんもぉ!」


幸村の話どころではなかった。わが家にやって来た雅治は酔っ払い。部屋にやって来るなりあいつはあたしの顔中にちゅーしまくり。今日はバイトの人らで晩御飯を食べに行って大学生なったからってたくさん飲まされたらしい。ご馳走様と言ってもご馳走様が聞こえないってコールを何回もされたらしい。未成年なのにね。大学生なって未成年だから飲まないという大学生のが希少部類だと色んな大人が言ってたな。でも自分の体調を考えて飲まないとダメだよと言う人もいれば、若いうちに飲んどけと言う人もいる。そして酔って寝る人もいれば笑う人、怒る人、語る人、色んな人がいる。こいつはキス魔になるみたい。他の人にもしてたら嫌だな。男でもね。知らない男と間接キスはねぇ。


「んー」

「いやだ!無理!」

「俺も無理じゃー名前ー」


雅治がベッドに入りあたしもと腕を引っ張ってあたしもベッドイン。ぎゅーと抱き締めてられ背中に手が回ってきてブラホックを丁寧に外してきた。酔っててもこういうのはできるんだ。


「あたし眠いの。明日朝からバイト!」

「俺は休みなり。だーかーらー」

「だーかーらーじゃないわ。寝かせて。」

「寝といてええからさせて。」

「それなら1人でやっとけ!」


あたしは雅治のテンガじゃないんだよ。と言って雅治の頭をバシンと叩いて雅治に背を向けて寝ることにした。

今日は家にあたし以外いなくてよかった。パパは先輩のライブの打ち上げ、ママは台湾旅行、お姉は知らない。いたら絶対明日の朝ごはんで茶化されたはず。そしてママの若い頃のエピソード話してパパがヤキモチ妬いてそれを見てお姉はニヤニヤするお決まりのパターン。


「名前ちゃん。」

「何。」

「いや、別に何も…」

「あたし急いでるから用があるなら早く言って。」


朝起きたら名前の機嫌がよろしくない。朝ごはんを一緒に食べてるが会話は一切なし。

生理?いや、生理でもこんなんならんし。朝からバイトやからか?


「なんかあった?」

「はぁ?昨日のこと覚えてないの?」

「昨日?」


昨日はバイト終わりに飲みに行って飲まされてタクシーで帰ってきて名前んちまで行ったのは覚えてるけどそれ以降が思い出せない。

ああ、俺ピンチ!

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