「せんぱーい!」
「何。今日はあんたが日誌書くんだからね!あたしは無理だよ!」
「いやいや、それじゃないですよぉ。」
「んじゃ何?」
昼休み、トイレに行こうとしたら今日も化粧がバチバチな後輩マネがやってきた。
「他の部活のマネージャー見てて思ったんですけどーテニス部ってお守りとか作らないんですか?」
「お守りってあれでしょ。フェルトで縫うやつ。」
「そうです。やらないんですか?」
「えーあれってみんなの分作るんでしょ?」
「んーまぁそうですねぇ。最低でもレギュラーと準レギュラー。もしくは3年生だけでも。」
「考えて、お守りは一個じゃないの。作るのだるくない?プライベートな時間を使うの。」
「デートとか買い物とかできずにお守りを作るということですね。」
「ええ、そうなのです。」
「それはだめですね。やめましょう。」
「みんなもね。お守りを作って寝不足のマネージャーよりも健康で可愛いマネージャーの方が士気が高まるよ。」
「そうですね!なんかあれば私たちが神社に御参りすれば!」
「そうそう。だから大丈夫!」
「分かりましたー!じゃあまた部活で!」
「ほーい!」
「ってことでテニス部はお守り作らないの。」
「へぇーそうなんですか。」
「だから頑張って可愛いくなるのよ。」
「はい!」