「雷ネタもあれだけどさ、よく彼氏が知らない女と親しげに歩いててそれを見てた彼女が彼氏に別れよって言って違うんだよって言って実はそれは妹で彼女の誕プレを一緒に決めてもらってたとかあるじゃん」
「うん」
「それっていやじゃない?」
「んー」
「だって彼女にあげるもの分からないからアドバイスもらってんだよ?」
「あーね。何あげればいいのか分からなくても自分で決めてほしいよね。センスなくてもいいから」
「そうそう!でもセンスなくてもいいからとか言うけど心の中では絶望だけどね」
「みっちゃん、あたしらの心こんなに汚いんだね」
「でも欲しくないもの貰っても嬉しくないじゃん」
「そうだね。しかもさ、妹とかお姉ちゃんだとまだ聞こえいいけどカテゴリー家族だからね。お母さんに選んだもらったと同じだよ」
「で、仁王からのプレゼントはどう?」
「あいつは何欲しいか聞いてくれるというか常にあたしがこれ欲しいって言ってるからそれ買ってくれる」
「ちょ、」
「なに?」
「どーした?」
「さっきから俺を会話に入れる気ないやろお嬢様方」
「侑士くん入ってきていいんだよ?てか侑士くんなら入れるでしょ」
「本当それ。いつもの侑士くんじゃないよ」
「いつもの俺ちゃうとか言うけどな、ガンガン話されたら俺も入られへんやん」
「じゃあ侑士くんにも話す機会あげる。お姉にプレゼントあげる時選んでるの?それとも家族にお姉に選んでもらってるの?」
「話す機会あげるとか言われたん初めてや」
「で?早くしてよ!みっちゃんもおすぐデートなの」
「はいはい、跡部とデートな。俺はちゃんと似合う物あげてるし、ちゃんと喜ばせてるで」
「ふーん」
「ふーんってなぁ。あ、ちなみにその着てるニット俺が選んでんで」
「え?まじ?」
「まじまじ」
「侑士くんセンスいいね。あ、侑士くんのスマホのカバー仁王が選んだ奴だよ」
「マジで?侑士に似合うからあげるって言われたんやけど」
「まじで?みっちゃん?」
「うん。仁王が侑士くんのスマホ選んだったって前に私に自慢してきたよ」
「それ、あたし知ってるかも。多分仁王がお姉に誕プレであげたんだけどお姉にセンスなさ過ぎってディスられたスマホケースかも」
「あえて選んだやつやと思ってたんやけどそーいうことか」
「あ、侑士くんいやらしい顔してる」
「本当だーお姉にきっといやらしいオシオキするんだよ」
「いやいや、そんなん考えてる2人の方がやらしいわ」