「お姉ーカバン貸してー」
お姉の部屋に行きドアを開けた。バーンっと開けるとお姉に怒られので静かーに開けた。
「あ」
「あ」
「ん?あ」
開けるとベッドにお姉と侑士くん。2人は裸でまぁそういうことだ。いつかはもしかしたらそーいうことはあるんじゃないかと思ってたけど来てしまった。
あたしは2人と目が合ったけど見て見ぬ振りしてドアを閉めた。
結合部分とか見えて無かったのがまだマシかな。聞いてないけどお姉は上の方が好きって言っててもしお姉が上だったら暫く家出してたかも。
「で、何で俺にそれを言うの?俺も聞きたくなかったんだけど。想像したんだけど」
「だってこれ誰かに言わないと死んじゃいそうだったから」
「俺の身にもなれよ」
あたしは居ても立っても居られなくなり、その日約束していた幸村に言った。
「なんで女はおしゃべりなんだろーね」
「みんなね、仲良い子に秘密だよって言って違う仲良い子に秘密だよって話して皆に繋がるのよねー」
「繋がるのよねーじゃないよ。俺、周りが知ってる女の子と付き合わないのってそう言うのも理由の一つだよ」
「ん?」
「絶対付き合ったら幸村ってあんたの前ではどうなの?とか聞くでしょ」
「んー多分聞くかも」
「多分じゃないよ、絶対。後、お前らの下ネタって男の下ネタを超えてる。ぜーったい俺のそういう話するだろ。俺のセックスの評価されるだろ。だからお前らに、知り合いの女の子に恋しない」
「あーねーあたしも仁王のそういう話されそうになったとき仁王にバレたら殺されるから逃げたわ」
「仁王だって軽いやつだけどちょこちょこバラされてるじゃん」
「んーまぁね」
ヤるときは仁王は名前で呼んでくれるとか、ラブホ行くときは必ず一緒に風呂入るとか、キスするとき舌入れるのはあんまり好きじゃないとかまあまあバラされてるね。
「俺そんなことされたら生きていけない。インハイ優勝校のテニス部の部長だったのに」
「ふっ」
「鼻で笑うなブス」
そう言って幸村はアイスティーのストローのゴミを投げつけてきた。
「もしさっことかと付き合ったら知らないよ。聞いちゃうよ。幸村のあんなことやこんなこと」
「さっことは死んでもないから大丈夫」
「ふーん」