「アメンボ赤いなっ!」
「あいうえっ!」
「おーっ!」
「アメンボ赤いなっ!」
「あいうえっ!」
「おーっ!」
「アメンボ赤いなっ!」
「あいうえっ!」
「おーっ!」
今日は珍しく幸村は病院行くから休み。真田に柳生、柳は委員会のため遅刻。うるさいのがいないからフリーダムな部活をしている。そう、うるさいのがいないからみんなで団結して少し練習メニューを少なくして楽しくラリー練習をしている。
赤也と丸井はさっきからアメンボ赤いなあいうえおと言って球を打っている。それを聞きながら球拾いしてんだけどいつになったらかきくけこになるんだろと思っている。
「せんぱーい。かきくけこまだですかねぇ。」
後輩マネもそう思っていたらしくあたしに聞いてきた。
「だよね。さっきからずーっとあいうえおだもんね。」
「バカだから知らないんですかね。」
「そうかもね。」
「かきくけこのやつ知ってますか?」
「知らなーい。あんたは?」
「知りませーん。」
「あたしたちアホですね。」
「そうですね。」