同じバイトの仁王さん。大学3年生で夏休みからインターンシップに行くらしくて暫くバイトをお休みするらしくプチ送別会があった。

私は仁王さんが好き。どこが好きだなんてあり過ぎて言えないけど、さりげなく優しいとことかかな?たまにバイトの終わる時間が被ったときは必ず送ってくれるし!

私はこの送別会で仁王さんを落とすことに決めたのであった。だってインターンシップで様々な出会いがあって恋が始まっちゃうかもしれないし!


「やっちまったよ。」


本当は仁王さんをほろ酔いにさせて家まで送って女子アピールして告るつもりだったんだけど、泥酔にさせて家まで送ってあげてそのままヤってしまった。

仁王さんを死ぬ気でベッドに運んだとき仁王さん寝ちゃってるし酔ってて色気半端なくてキスならいいよね?って悪魔が囁いたから、チョットねチュッとしたら仁王さん目が覚めてそのままね?深く深く、それはもう最高の夜だった。仁王さん酔ってて腰使いはイマイチだったけど。


「起きないうちに帰ろ。」


このことはなかったことにはできないけど一ヶ月くらい仁王さんには会わないので何か大丈夫でしょと思い布団に潜り込み下着を探した。

パンツは見つかり先に穿いてもう一度布団に潜り込みブラジャーを探していると真っ暗だった視界が明るくなり、布団の重みがあったのに軽くなったってかないっていうかない?!


「探し物はコレか?」

「あーはい。」


お目覚めの仁王さん。手には私の勝負下着。受け取ろうとしたらひょいっと上にあげられた。


「あっあのー返してもらえますか?」

「その前に。昨日のことじゃが。」

「あっあれは2人とも酔ってたし忘れましょう!」

「俺はバッチリ覚えてる。そんで…」


そう言って私を優しく押し倒し顔を近付けてきた。


「覚えとったけどカラダが思うように動けんくて後悔してるなり。リベンジしてもええか。」

「あっあの…」

「俺、ごんこちゃんがちゅーしてくれて嬉しかったぜよ。」


仁王さんの顔がもっと近づいてオデコに頬っぺた、瞼と鼻、そして唇にキス。昨日の夜は2人とも求め合うように舌を絡めあったからこーいうのされるとやばい。きゅんきゅんしちゃう。

仁王さんは朝だから元気で最後に一発とか思ってるかもしれないけど、もうそれでもいいかも。ってくらい今の私は少しやばい。告白なんてもういいや、この世には星の数ほど男なんているし、夏の思い出にね。


「昨日な、ほんまは俺がちゃーんと家まで送ってごんこちゃんに好きって言うつもりやってんけど飲み過ぎてごんこちゃんに送ってもらってこーなってしまったなり。」


首筋と鎖骨に甘い痛み、キスマークつけられてるかも。仁王さん私本当にやばい。嬉しいって気持ちとこれで最後って気持ちがグチャグチャに混ぜられてやばい。

え?仁王さん、今好きって言った?そんなわけないか。なに幻聴聞こえてんだろ。あー本当にやばい。


「朝起きたらごんこちゃんおってほんまに幸せじゃ。こんな状況?やし順番が後になってしまったけど、俺、ごんこちゃんのことずーっと好きやった。」

「え?すき?」

「おん、ほんま。好きじゃなかったら家まで送ったりしやんぜよ。」


ああ、さっきの幻聴は幻聴じゃなかったんだ。仁王さん、本当に好きって言ってたんだ。


「ごんこちゃんはどうなん?ちゅーしてくれたから期待はしとるが。」

「あっの、私も仁王さんのこと前からずっと好きでした。」

「これで両想いじゃ。安心してインターンシップ頑張れる。俺が帰ってくるまで浮気はダメなり。」


下に降りていった仁王さんの顔がまた私の顔に近づいてキスしてくれた。チュッとチュッって軽いキスをたくさんしてくれて、段々深くいキスになって、

そしてそして、昨日のよりも最高のエッチになった。腰使いも本当に最高だった。最中もずーっと好きとか可愛いとか言ってくれてココロもカラダもほくほく。

まだ私は好きっていうの緊張してしまうけどいつかはたくさん言ってあげたいな。こーいう恋愛の始まりってよくないかもしれないけれど、終わり良ければすべて良しってことで神様許してください。
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