03



朝5時、母に叩き起こされる。理由は母が前々から気になっていたパンケーキを食べに行くからだ。化粧をしなくていいパパはまだ寝てるみたい。だから髪の毛一本抜いたった。ちょっと辛い顔をしていた。

お姉に髪の毛をセットしている間に仁王に返信。仁王からお姉の写メばっかって返ってきた。昨日の1日はお姉に捧げたもんだからしゃーない。だから今の写メを送ってあげた。お姉はちゃっかりウインクしてた。するとすぐに仁王から返ってきた。朝からごちそーさまです?ああ忘れてた。今の格好ブラだけだった。うっかりミスだ。


「はい、できたよ。」

「かわいい!お姉ありがとう!」


高度な編み込みをしてもらい満足満足。化粧に命かけてるママに頼まれパパを起こしに。


「パパちゃーん朝でちゅよー起きましょーね。…起きないや。んーパパ!朝!そーだパパの寝顔仁王に送ろ。」


布団を捲りパパの寝顔をパシャリと撮り仁王へ送信。何しても起きないから最終手段。暫くはお仕事はお休みなのでビンタ。あ、起きた。


「おっはー」

「おはよ…。」

「んじゃ早く着替えてね。」


全員の準備ができ出発。昨日借りたレンタカーに乗り30分掛けてママが行きたがっていた店に向かった。

車に乗ってるときあたしはパパのブログを更新。ファンの人はみんなパパが書いてるって思ってんだろな。打ち込んでるのはあたしだけど一応文考えてるのはパパだし嘘はついてないか。パパが運転している写真を撮ってブログに貼り付け投稿。そうこうしているうちにお店に到着。まだ開店してないのにもう人が並んでる。みんな日本人だ。

開店して席に案内してママが勝手に注文した。ドリンクも。ここの特製パイナップルジュースが美味しいらしい。


「チビ、Twitter。」


そうだ。Twitter。パパのTwitterもあたしが管理している。たまにパパのアカウントでみんなのTwitter見たりして間違えて幸村のツイートをリツイートしちゃって大変だったなぁ。

パパがパイナップルジュース飲んでる姿を撮って今から朝ごはんっていう一般人だったらどうでもいいツイートをした。こんなどうでもいいツイートでも5分もすれば100は軽く超える。

注文したパンケーキとオムレツがきた。このパンケーキにのってるココナッツソースがおいしいらしい。なんかこれ雑誌で見たことあるかも。

今後のブログのために写真を撮り。いただきます。ココナッツはあんまり好きじゃなかったけど美味しいかも。


「この後は海行ってそして明後日の結婚式のお洋服買いに行って晩御飯はみんなで晩御飯ね。」

「みんな?」

「聡子とこの家族も一緒に。でも大ちゃんとお嫁さんはいないけど。」


聡子とはママの妹で聡子おばさんというと怒られる。だから聡子姉ちゃんと呼んでいる。大ちゃんとは従兄弟のお兄さん。


「赤ちゃんは?」

「ああ、竜ちゃんね。竜ちゃんは来るよ。竜ちゃんもう3歳だから赤ちゃんじゃないよ。」

「なんだ。赤ちゃんのムチムチ感ほしかったのに。」


朝ごはんを食べ終え、ここから車で少しの高級住宅地の中にあるビーチにやってきた。まだ朝早くそんなに人がいない。そして海が綺麗。

お姉は素早くワンピースを脱ぎ、水着姿になり海へ入っていった。そして寒い寒いと行って海から出て準備体操をしていた。

あたしは海の写真を撮り仁王に送信。そしてTwitterに海なう。朝ごはん美味しかったと書き込み朝ごはんの画像と先程仁王に送った写メをツイート。

さっきツイートしたコメントを見ているとこのTwitter事情を知ってる幸村から溺れないでねってコメントがあった。うるさいと幸村に返信しそうになったけど抑えた。またパパに怒られるとこだった。

あたしも着ていた服を脱ぎ準備体操をして海に入った。いくら南国でも冬だから少し寒い。足浸かる程度でいいや。着替えるの面倒だし。

でもやっぱり寒いから海から出て砂浜でお昼寝。太陽がポカポカして気持ちいい。仁王にLINEで電話してみよ。


「もしもし、仁王?」

(アロハ?)

「アロハだよ。」

(どう?暑い?)

「んー暑いってよりは涼しいかな。ムシムシしてないし。」

(いま何してるん?)

「ビーチでごろごろ。海は水が冷たいから。」

(あ、昨日りりーちゃんがハワイ羨ましいって言っとった。)

「まじ?どうしよう。りりーちゃんにお土産買おっかな。どうだろ。」

(俺が渡しとこか?)

「その日はあたしも行く!いつも仁王からの報告は嫌だ!あたしもりりーちゃんに会いたい。画面越しじゃ嫌だ。」

(分かったぜよ。りりーちゃんに言っとく。)

「んじゃお願いね!また電話するから。んじゃ。」


あ、いつもの感じで電話切っちゃった。ま、いいか。減るもんじゃないし。


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