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激動の一週間(学年末テスト)が終わった。私立だから無駄に色んな授業があるからやだなぁ。英語だけでいくつよって感じ。

今日からは短縮授業。短縮授業でも昼までではない。4限で帰してくれない。40分授業になり、5限終わったら昼休みになる。あたしの頭の中では4回勉強したらお弁当ってなってるから少しキツイ。午後の授業一つだけだけどね。


「寒いわ。みんなよく走れる。でも走った方が温いよね。」

「他の学年が体育館使ってるからって最高学年の私らが遠慮してグランドってムカつく。」

「分かる!あたしらが1番偉のに。」


5限の体育。今日はすることも終わったし自由。でもみんなお腹空き過ぎてダラダラサッカーしたり、ダラダラドッジボールしたりしてる。


「じゃあさー多分今日は他の学年、クラスも自由に好きなことやってるから体育館賭けてケンカ売りに行こうよ。」

「幸村ナイスアイデア!ただサッカーしてんのつまらないし体育館賭けてとか楽しそう。」

「やだみっちゃんC組怖いお。」

「みっちゃんも怖いお怖いお。」


今日もC組と合同。幸村があたしらの会話に入ってきて恐ろしいことを言ってきた。しかしC組の連中は幸村の発言に賛同。さすがC組、おそろCクラスだ。


「お前ら語尾におを付けんなよ。」

「相変わらず幸村は厳しいなぁ。」

「語尾にお付ける女にトラウマでもあるの。」

「ないよ。ただ気に入らないだけ。さ!みんな、体育館にいる奴らにケンカ売りに行くよ!B組も!」


幸村の一言でC組がよっしゃ!とやる気を出して体育館へ。B組は何のこっちゃ?って顔して体育館へ。その際C組が我がクラスに説明してあげてる。

現在使われている体育館は三つだけ。他の体育館は体操部とかダンス部が使う場所だからボールは使用禁止。

まずは1番近い第一体育館へ。


「頼もう!」


丸井がカッコ良く言ってみたが第一体育館でバスケをしていた他学年は何?って顔してる。当たり前な反応。幸村がバカっと言って咄嗟に丸井のお尻を蹴っていた。


「君達ただバスケしてるのってつまんないでしょ?いまから体育館賭けてバスケしない?」


体操服の色を見て元気いっぱい高1のD組だ。うちらおじさんおばさん勝てるかなぁ。どの部活やってたやつも筋力落ちてると思うし。


「いいですけど、俺らのクラスバスケ部いないんでバスケ部はなしで試合でいいっすか?」


1Dは少し話し合ってリーダーっぽいやつが幸村に交渉してた。ああよかった。バスケ部いないんだあそこ。バスケ部だった慎太郎は「だからドッジボールがいいって言ったんだよ」って文句言ってる。


「ああ、いいよ。時間も限られてるし5分でどちらが点を入れれるかね。」


誰が出るか決め、試合開始。

B組からあっきーと本田恵介と酒田。本田恵介はハンドボール。名前のせいでサッカーやってる?ってよく聞かれるらしい。そして酒田はあっきーと一緒でサッカー部。

C組からは幸村と名前知らないけどバレー部のやつと去年同じクラスだった趣味でバスケやってる田崎。田崎がバスケやってるってことは内緒らしい。なんてゲスいんだ。


「チビは出させてもらえないんだね。おつ。」

「うっせーみっちゃん。スラダンの宮城だってチビなのに。」

「あれは宮城がバスケ上手いから。お前はテニスできてもバスケはまちまちだろ。俺はバスケ部だからバスケができねぇ。」


試合に出ないC組は応援してて、試合に出ないB組はダラダラおしゃべり。やっぱクラスの色が出てるなぁ。


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