06



次の日、みっちゃんが置いて帰ったことに対してチョー怒ってた。しかし2人きりなしてくれてありがとうと喜ばれた。ツンデレってやつだ。

付き合ったのか?と聞いたら「そういうとこ好き。」って言われたから「私も跡部のそういうとこ好き。」って言ったらしい。で?付き合ったのかともう一回聞いたらまだだった。ちっ。

そして放課後。今日もみっちゃんは跡部と遊ぶらしくあたしは丸井と仁王、明日から修学旅行で部活が休みの赤也とマックへ。


「先輩達とこうやって放課後集まるの久しぶり過ぎて楽しいっす!」

「赤也修学旅行どこ行くの?」

「沖縄っす!俺英語もフランス語とかも無理なんで!」

「なんだー海外だったら化粧品買ってきてもらおうと思ったのにー」

「名字はいっつも化粧品化粧品。」

「いいじゃん。女の子なんだから。」

「それなら色気出せよぃ。」

「まじむかつく。仁王なんか言って!」

「プリッ。」


役立たずな仁王。俺は関係ないって顔してマックフルーリーをクルクル混ぜている。


「てかさーちょるってエロくね?あいつ脱いだらエロそうだしエッチ上手そう?」

「ちょるさんってあの小さい人っすよね?」

「そーそー赤也も思うだろ?」

「なんか言われたらそうかもって思ってきたっす。」

「ちょいちょい。何言ってんの。」

「心配すんな。お前のそういう話はしてねぇから。」

「いやいや、そういう問題じゃない!そういうの話してほしくないけどできればあたしいないときに話して。」

「ちぇっ。つまんねー」

「てか赤也の彼女も修学旅行沖縄?」

「あいつはヨーロッパっす!付き合う前に行き先提出したからまじ後悔してます。水着姿見たかったー」

「どいつもこいつも。」


仁王のマックフルーリーをもらおうと手を伸ばそうとしたとき、「あのー」っと近所の公立高校の制服を着た女の子2人が話しかけてきた。


「モデルの仁王くんですよね?」


何か落としたのかなとか思ったらまさかの仁王だった。


「おん。そんな出とらんけど。」

「たなたくとか小西譲治くんのTwitterによく出てるのでめちゃくちゃ知ってます!」

「ほぉーそうなんか。」

「あっあの写メ撮ってください。」

「え?」


仁王は初めて知らない人から一緒に写メ撮ってくれと言われて少し困惑気味。横目であたしのことをチラチラ見てくる。


「あたし撮ってあげるよ。ほら仁王立って。」


とりあえず仁王を立たせて女の子からケータイをもらいハイチーズって撮ってあげた。

女の子たちはありがとうございますと行って店から出て行った。


「あーおれも言われてぇ。丸井くぅん、写メ撮ってくださいって。」

「あたしが言ってあげようか?」

「ブスは無理。」

「ムカつく。チビのくせに。」

「まじうぜぇ。」

「あーもぉ先輩たちケンカしないで下さいよー久しぶりに俺いるんすから!」

「はぁ。じゃあ懐かしい話でもするかのぅ。」


珍しく仁王から話題をふってきた。


「あっこないだ中学のときの写真出てきて皆若かったっすよ。」

「今持ってるわけないか。」

「いやそれが持ってるんすよ!」


ニコニコしながらカバンからクシャクシャの写真を出してきた。


「おい、写真くらいファイルに入れてくるとかしろよぃ。」

「あーでもこれ懐かしい。見て見て。」


赤也が持ってきた写真は中学3年のときの夏合宿の写真で皆で花火をしてるやつ。丸井が去年のしけた花火を持ってきてあまり盛り上がらなかったの覚えてる。


「去年の夏の残りやったから半分くらいしけとったのぅ。」

「俺もそれしか覚えてないっす。」

「あたしもあたしも。」

「まじかよぃ。俺結構覚えてるぜ。仁王と名字が花火のようにしけてたこと。」

「事実だけどそういう表現で言われるのムカつく。」

「分かるぜよ。」

「あ!俺明日朝早いんで帰ります。」


その赤也の一言で解散となった。

明日から修学旅行羨ましいな。あたしももう一回行きたかったな。いいな、いいな。


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