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月曜日、学校に行ってみちゃまと跡部の休日を聞くつもりだった。

しかし、風邪を引いてしまった。ママに本当?って顔されたけどこれは本当。体温計はかったら38.3度。冷えピタをデコに貼られてお寝んね。

ママはこれから仁王母とヨガの体験レッスンに行くらしい。お姉は1限から授業らしく素っぴんでヤバイって言って走って出て行った。だから夜から仕事のパパに看病されてる。


「俺が子どものときはオカンに首にネギ巻かされたなーお前も巻く?」

「やだよ。」

「よかった。巻くって言われたらどうしようって思った。」

「てかパパなんかあるからあたしの部屋にいるんでしょ?パパがあたしの部屋に来るのいつぶり?」


パパがあたしの部屋に来る時は絶対何かある。最近来たのは半年前だし、美味しい店教えろって言われたっけ?


「そろそろブログをアップしないとマネージャーに怒られる。」

「それで?」

「最近このTシャツ買ったからこれについてブログを書こうかなって。」

「早く結果言ってよ。」

「俺の写真撮って、それでついでにブログも書いてほしいなーって。」


パパは数年前からブログをしている。設定とかいくらカリスマパパでも頭はおっさんだから分からずあたしが1からしてあげた。ブログのタイトルを萌え萌えずっきゅん★にしたときは超怒られた。大型掲示板サイトでも話題になってた。

てか熱出てるから写メ撮ってブログアップさせんのだるいな。文章も多めに書かないと怒るし。


「けほけほ。なまえちゃん38度越えでしんどいなぁ。けほけほ。」

「はぁっ。これでいいだろ?ママには内緒。」


そう言ってパパがサイフから諭吉をだしてあたしのデコにぺちっと貼った。貼った衝撃で頭がズキっとしたけどお小遣いもらえたしいいや。


「はい撮るよー。」


ピンポーン。撮ろうとした瞬間にインターフォンが鳴った。誰やねん。パパが誰?って玄関へ向かった。


「よ。」


部屋に入ってきたのは学校に行ってるはずの仁王。Tシャツにスウェットそしてマイまくらを持参してきた仁王。


「まーくんも風邪だって。」

「家で寝なよ。」

「俺もそのつもりじゃったんやけど今日ママさんと俺の母さんヨガやろ?それでママさんがうちで寝ときなって。何かあればパパさんいるからって。」

「俺は完璧なお守りか。」

「ぷりっ。」

「で、撮るよーパパ。」


パパの写メを撮りそのままベッドへ潜り込んだ。そしたら突っ立ってた仁王も我がもの顔で入ったきた。


「お願いだからヤらないでね。ヤるなら2人きりのときで。」

「ラジャーなり。」

「何がラジャーよ。ほらブログ書けたよ。」


パパのケータイをほいっとパパに返した。


「んーまぁこれでいっか。娘が撮ってくれましたっていらないけど。」

「いるよ。あたしだって注目浴びてぇよん。」

「まぁいっか。じゃあ2人ともおとなしく寝といて。俺は今から溜まってた海外ドラマ見るから。」


パパはあの有名なビバリーヒルズが舞台のドラマのテーマソングを鼻歌で歌いながら出て行った。


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