02



「お前らまだ食べんのかよ。」

「当たり前じゃん!」

「あたしこのキャラクターの肉まん食べんの夢だったの!雑誌とかテレビでめっちゃ見た!」

「肉じゃのぅてチョコじゃ。」

「あ、そうだ!チョコまん!」


ランチしてから何個かアトラクションに乗って、次のアトラクションへ向かって歩いてたときに例のチョコまんが売ってる売店を発見。

みっちゃんと目を合わせてからのダッシュ。速攻買ってもぐもぐ食べながらアトラクションを並んでる。次は跡部魔法は使わず並んでる。


「はー美味しかった。」

「なまえ食べんの早すぎ。」

「おいしいもん。しゃーない。」

「やっぱちゃんと並ぶと暇じゃのぅ。なんかしよ。」

「えー乳首捻りは嫌だよ。」

「みっちゃん、それは嫌じゃ。」

「何だよその遊び。まさか乳首捻るだけじゃねぇーだろな。」

「そだよ。」



みっちゃんの即答に跡部はハァ?って顔してた。そりゃそうだ。誰だってその反応。


「丸井がジャンケンで負けて幸村の乳首捻って怒られて泣いてた。」

「そんなの誰だって怒るだろ。しかも幸村に。やるなら相手を選べ。」

「ジャッカルなら怒られなかったかもね。」

「誰でも怒るだろ、フツーは。」


他人が聞いたらつまらん話をアトラクションに乗るまで延々と話してた。ってかアトラクション乗りながらも話してた。叫びながらだけど。

この後も日がくれるまで様々なアトラクションに乗った。ずっと立ってたから腰が痛い。部活のときはそうでもなかったのに。最近動いてないからかな?


「でーは皆さん、シートベルト締めましたか?締めましたね。ではしゅっぱーつ!」


晩ご飯も園内で食べてみっちゃんと跡部が運転して送ってくれた。もうすぐ家って時に夜景見に行けばよかったねって話になった。夜景はまた今度。


「たっだいまー!」

「おかえりー」


出迎えてくれたのは私を今日行ったネズミーランドへ連れてってくれなかったパパだった。


「パパ!ネズミーランド行った!」

「へぇ、よかったね。じゃ、仕事してくるねー」

「いってらー」


パパは今日も仕事だ。歌詞が中々進まないと嘆いてた。だからぷり子(仁王からもらったクマ)の歌詞書いてよと言ってみたらすぐにヤダって言われた。ちっ。

お風呂に入ってボディバター塗りながらマッサージしてストレッチして、お風呂上がったらすることいっぱいだ。ママはお風呂の前に必ず運動してる。でもお風呂上がったらアイス食べてる。意味がなーい。

ベッドに入って携帯を確認するとみっちゃんからLINE。


「えええええ?え?まじ?」


内容はなんと、あの後跡部に送ってもらってて流れで夜景見に行ってみっちゃん家に着いたとき少し話してて流れでちゅーしちゃったらしい。速攻あたしは返信した。


(えっちはしてないよね?)

(それはなかったよ!だって家の前だし!)

(で、付き合うの?)

(跡部のことはイケメンだしいいやつって思ってたけどチューしたから意識しちゃう。)

(どっちからしたの?)

(跡部の泣き黒子が本物か触って確かめてたら目が合って?なんとなーく?あ、でも跡部からかな?)

(何その黒子のやりとり。あ、それからLINEとかなんかした?)

(チューしてバイバイだったから何か気まずくて。だからさっき今日はありがとうってLINEしといた!跡部から返事待ち!怖いよ。)

(それは怖いね。既読ついたか見てみてよ。)

(やだ!こわいじゃん!無理!)

(ち。月曜話を聞くよ。)

(進展したらね!じゃおやすみ!)

(おやすみー)


みっちゃんとの高速LINEが終わりあたしは悶えた。足をバタバタそしてきゃーきゃー叫んでみた。そしたらお姉から黙れとLINEがきた。お姉にみっちゃんの話を話そうか迷ったけどやめた。これはあたしとみっちゃんの秘密だ。

あたしはおとなしくぷり子と寝ることにした。


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