02



今日は体育祭。ママが体育祭だからお弁当に唐揚げにたこさんウインナー、ミートボール。サッカーボールのおにぎり。デザートはうさぎのリンゴ。非常に豪華だ。後で見に来るらしい。お姉とパパも連れて。高校生なんだから家族総出で来られると恥ずかしい。仁王にその事をLINEしたら仁王がその事を仁王のお母さんにネタとして言ってそしたら仁王のとこも弟以外来ることになったらしい。まぁ人生最後の体育祭だもんね。親は見たいのかな。お姉は何で来るのか分からないけど。

3Bはパン食い競争と借り物競争以外本選出場に決まった。走りは良かったんだけどね。パン上手く取れないし借りれそうな人が見当たらなかったりしてね、運が悪かったんだよ。


「なまえ、騎馬戦次だから行くよ。」

「うん!」


みっちゃんに呼ばれ騎馬戦の招集場所へ。もう赤いハチマキをした女子たちが集められていた。


「あ!みっちゃん先輩!こんにちわ!」

「よー!気合い入れて頑張るぞ!」


みっちゃんが来ると後輩がみっちゃんの周りに。さすがみっちゃん。赤団の団長だから人気者だ。


「あーなまえ先輩だ。」


呼ばれた方を見るとテニス部の後輩マネがいた。ああ、あたしも部活入ってたんだから後輩くらいいるんだった。


「久しぶりー」

「久しぶりです。でも私よく先輩が廊下で騒いでるの見ますよ。」

「やだそれ違うよ。」

「こないだも幸村先輩にいたずらしてたじゃないですか。」

「あーばれた?てかなんで知ってるの。」

「ちょっと柳先輩に辞書借りてて。そしたら遭遇しました。」

「ふーへー声かけてよ。」

「多分あそこで声かけたら私も道ずれでしたよ。」

「んーそうだね。多分道ずれにしてた。」

「ほらー先輩ったら。」


しゃべっていたら団長ことみっちゃんが秘密会議するよー!っと大きい声でみんなを集めた。大声で秘密会議とか言ったらダメなのに。秘密なんだからコソコソしないとダメなのに。

みっちゃんのところへ集まって騎馬戦での作戦が練られた。ちょっとあほなみっちゃんにしてはなかなか良い作戦だと思う。

しばらくして入場門に整列し門をくぐった。馬を作ってみっちゃんを乗せた。気合い十分だ。そしてピストル音が鳴ってみんな勢いよく相手のとこまでダッシュした。女子だけの騎馬戦。恐ろしい戦いになりそうだ。

あれ?作戦では相手が来るのをまってみんなで囲い込むとか言ってなかったっけ。ま、いいや。

みんな作戦を無視して個人プレーで相手の帽子を取って行った。みっちゃんが相手の乳を掴んで油断した隙に帽子を取ったのは見なかったことにしよう。殴る蹴るはダメだけど乳を揉むのはいけないとは言ってなかったもんね。うん。

巡り巡った結果、赤団は2位だった。騎馬戦はトーナメント式で決勝戦で黒団に負けてしまったのだ。団長のみっちゃんは悔しがってるのかなーと思ってたら13人の乳が揉めたって言ってた。聞かなかったことにしよう。

女子の騎馬戦が終わり、次は男子だ。男子の赤団は幸村が出ている。ジャージを肩にかけて颯爽と入場門をくぐってる。誰か出てるかなーってキョロキョロしてたら赤也が真っ青な顔で震えて入場門をくぐっていた。赤也は名前に赤とついてるのに白団だ。


「男子の部では赤団勝ってほしいわ。幸村にアドバイスしたからいけるかな。」

「どんなアドバイス?」


みっちゃんから幸村へのアドバイスどんなんだろう。みっちゃんはおバカさんだからなー期待はできない。


「私は乳を揉んで怯ませたから幸村は玉か乳首抓りで怯ませたらいけるよって。」

「こわっ。」


想像するだけで乳首とあそこが痛くなった気がする。


「幸村はバレずにできるからいけると思う。他のやつらにはできないし。幸村には期待だ。」


結果、幸村はみっちゃんのアドバイスを受けて数々の男を潰して赤団1位。退場門から出る赤団以外の男子は体のどこかしらを抑えていた。勝ち誇った顔をした幸村はみっちゃんを見つけると子供がお母さんを見つけた様な感じで寄ってきた。


「みっちゃんのおかげで1位だったよ。こないだ丸井に抓られてもやもやしてたからスッキリした!」


幸村は疲れたーってみっちゃんにもたれ掛かった。しかしみっちゃんは汗臭いと跳ね除けた。ああ、立海のプリンスをそんな扱いするなんてさすがみっちゃんだなー


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