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仁王に彩子さんの真似が似合ってないと言われてキレそうになったけど似合ってないと正直に言われたので怒らないことにした。

そして次の日から彩子さんはやめた。

彩子さんのような行動もやめた。

あたしはあたしなのだ。これからは元の生活に戻すことにした。

そして指定校推薦の志願書を提出して無事におねぇの通う女子大に通った。あとは面接だけ。

みんなほとんど立海にあがるみたいだし、指定校推薦受ける人の情報を柳に聞いたらあたしが希望した女子大に志願する人はいたみたいだけど学部はかぶってる人はいないらしく安心して志願書を出せた。

ま、あたしはそれなりにテストの点数もよくて評定あったし?あのテニス部のマネージャーだし?先生との関係も良好だからライバルがいてもあたしが手に入れたも同然。


指定校推薦の見ものは、難関大学の同じ学部を志願した1年から常に1位の笹山さんと去年から成績を伸ばして3年になって2位になった高槻さんの争いだ。ちなみに2人は親友。

やっぱり学年1位の笹山さんが通るのか?と思われたが勝ったのは高槻さんだった。高槻さんの方が成績は良くないがリーダーシップはあったり美術で賞をもらったりしてたからかな?と推測した。仁王と。

指定校推薦とは成績だけではないんだと知った高3の秋でした。














「えーとーもうすぐてかあと一週間くらいで文化祭ですけど帰宅部とか美術部、美術選択が看板頑張ってくれたんですることありません。て、ことで明日試作品作りたいと思いまーす。食べたい人は明日残ってください!先生以上です。」

「じゃあ今日は終わり。さよーならー」


文化祭実行委員が明日のお知らせを言ってSHRがおわった。

あたしのクラスはビビンバもどきを出す。クレープと迷ったがクレープは失敗する可能性高いから一応簡単なビビンバになった。


「おい、名字。明日残るだろぃ?」

「当たり前じゃん!食べたいから残る!」

「慎太郎たちは?」

「俺らも残る!なっあっきー?」

「いや、俺は明日用事だから残らねぇ。」

「え?なんで?あっきー食べること好きじゃん!」

「まさかデートだったりして?」

「そうだけど。」

「は?あっきーいつの間に彼女できてんだよぃ!」


丸井ブン太暴走。そして丸井慎太郎が止めに入る。同じ丸井でも怒りの沸点は違ったみたい。


「3日前。他校。じゃっ!」


そう言うとあっきーはサッカーの試合で見せるような走りをして帰ってしまった。


「あっきー恥ずかしがってたね。明日総攻撃しよ!じゃーね。」


あたしもダブル丸井にバイバイして仁王の席に向かった。


「仁王うける!やばい!」


仁王の席はみっちゃん率いるギャル軍団。仁王はいっつも色んな質問(あたし関連。おもに下ネタ)攻めされたりいじられたりして小さくなってる。今も小さくなってる。愛の手を差し伸べてあげよう。


「何言われてるの仁王?」

「あ、彼女登場ー」

「ほーら仁王。なまえが来たよ,」

「何質問されてたの?」

「いやじゃ。言えん。」

「えー何?教えて?」


小さくもじもじしている仁王。男らしくない。でもなんか可愛い。


「文化祭でC組がチョコバナナだからなまえにチョコバナナ買ってあげるかあげないか。」

「へーチョコバナナ。休憩一緒にしてチョコバナナ食べよ!チョコバナナ好きだよ。」


なんだチョコバナナの話か。そんなことで仁王は小さくなって。たるんどる!


「仁王よかったじゃん!なまえチョコバナナ好きだって!」

「1番太いの買ってあげなよ?」

「おっきくて太いのだよ?短くて細いのはだめだよ?」

「は?下ネタ?やめてよ!」


ただチョコバナナの話をしてるのかと思ってたらまさか下な話とは。だから仁王は小さくなってたんだ。


「しかもC組のチョコバナナはふつうのチョコかビターかホワイトチョコが選べるんだってー」

「もちろんホワイトチョコ味買ってあげるんでしょ?」

「やばいってC組!ネタすぎる!」


みっちゃんたちはいっつも仁王にこんなこと話していじめてるんだ。あ、
この話題を終えて仁王と帰るの気まず過ぎる。いやーーー!


「名字帰ろ。」


小さくなってる仁王が急に立ち上がってあたしの腕を引っ張って教室をでた。そして無言で靴箱でローファーに履き替え無言で学校を出た。





















「なぁ。」


やっと仁王が喋った。


「今日俺ん家来る?」

「うん。」

「その前にコンビニ寄ってええ?」

「何買うの?」

「ゴム。あと一個だけやった。」

「まさかそれって。」

「コンドームのゴム。さっきの話で興奮したなり。」


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