04


「しっらいしー!待ってたで!隣の姉ちゃん誰や?」

「ごめんごめん。友達と来たから遅くなってん!」


校門の前で赤色髪で背の低い丸いみたいな奴が待ち構えてた。蔵の部活の後輩の金ちゃんって奴らしい。


「へーなまえって白石と同小学校で財前の従姉妹なんや!」

「そっそうやで。」


2個下のくせしてタメ口とは凄い後輩だな。立海にいたらこいつ真田と幸村にボコボコにされるわ。


「こっちやでテニスコート。ざいぜーん!なまえ来たで!」


こっちやこっちやと手を引っ張られて走らされてテニスコートに着いた。テニスボールがラケットに当たる音が懐かしいな。光くんどこだろ。


「なまえなんでおるん。白石先輩と。」

「同じ小学校やってん。あ、今日も晩ご飯食べる?」

「昨日みたいな料亭やったらやめとくわ。今日は部活帰りやし。」

「さっき連絡あって今日は焼肉だからって言ってたから大丈夫だと思うよ。」

「じゃあ行こっかな。」

「りょっす。じゃあ部活終わったら連絡して。あたしは今からお買い物してくるから。」

「分かった。じゃあまた後で。」

「えーもぉ帰るん?!」


帰ろうとしたら金ちゃんとかいううるさい奴に引き止められた。

あたしは部活見に大阪に来たわけではない。明日パパにおねだりして服を買ってもらうために大阪に来たのだ。こんなとこで時間を潰したくない。


「帰るよ!あたしは忙しいからね。じゃー頑張って球打つんだよ。」

「しゃーないなぁ、また来てやー!」

「へいへい。あっ蔵もまたね!」

「あー駅まで送るわ。」

「テニスせんでええの?」

「久々会ってんからしゃべりたいんや。」


ってことで蔵に駅まで送ってもらうことにした。蔵とは多分六年ぶりぐらいかな。すげえな。


「お姉は元気なん?喧嘩はしてへん?」

「元気過ぎてやばいよ。喧嘩はもぅ流石にしないかな。しても軽い口喧嘩だし。」

「2人の喧嘩はほんまにえげつないからなぁ。」

「そーや!実は用事ってパパのライブに着いて来てん。で、蔵もパパのライブ来る?今日の夕方から。」

「ええの?」

「人数いた方がたのしいし、パパも久々蔵に会ったら驚くはず!打ち上げは焼肉だよ?」

「んじゃ行かせてもらうわ!」

「分かった!これあたしの電話番号だから!」


最近パパの事務所に頼んで作ってもらった名刺を渡した。これあんまり使える機会がないからこういうときに渡しときゃな。


「なまえパパ久々やわ。覚えてるかな。」

「覚えてるよ。だってあたしとお姉のケンカを止めれるのはママか蔵だけやし。」

「緊張するわーじゃあまたこれ見て連絡するわ。」

「待ってまーす。じゃあね。」


パパに蔵もライブと打ち上げに来るって連絡してーあっお店に1人増えるってのも連絡しないと。マネージャーさんいないからこういうのもやらないとね。大変だなぁ。


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bkm
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