02



「君のお姉さんと肉体関係を持った人はいるかなー」

「それ本人いても言わないでよ。ってか肉体関係とか生々しい。」

「事実だろ?」

「んまぁ。」


寒い寒いと言いながら仁王がバイトしている店へ。中に入ると暖かい。仁王どこだろと奥へ進むと仁王がJK歴1年目っぽいやつらに絡まれてた。目が合ったけど逸らしてしまった。


「仁王凄く困ってない?」

「助けなくていいの?お前彼女だろ?」

「え?すんごく面白いと思ってしまってるんだけど。」


幸村とコソコソ話していると、いらっしゃいませとニコニコ笑ってる仁王がやってきた。JK達はまた来ますと言って帰っていった。


「仁王がいらっしゃいませって言うとおもしろいね、名字。」

「分かる。敬語で話されると面白過ぎて困る。」

「そりゃ俺だって敬語できるぜよ。」

「先生の前でも使わないのにね。」

「ね、ゆっきー」


ゆっきーと幸村に言うとキモいと頬を捻られた。


「痛い。仁王、あんたのかわゆい彼女がこいつにイジメられたよ。」

「プリッ。」

「名字、ドンマイ。」

「幸村やだー」

「そーいえば今日は知り合いがよう来る。」

「誰が来たんだい?」

「幸村の妹やろ?真田に柳、慎太郎にE組の河田。あっ名字のパパさんも。」

「パパ来たの?わお。ってかJKビッチになった幸村の妹見たかったー」

「ビッチになってないから。あいつ何しに来たの?」

「お前さんらみたいに茶化しに来たんじゃなくて純粋に服買いに来てくれたなり。」

「俺らだって純粋に服買いに来たさ。なっ名字。」

「おう!」


そう言ってあたしと幸村は服を探す素振りをした。


「2人仲良いんか悪いんか分からんのぅ。試着したかったら言って。」


俺はすることあるからと言って仁王はレジの方へ言ってしまった。


「んじゃイイものあると願ってさーがそ。」

「俺もイイのあるもいいな。」


客もあたしと幸村しかいないし野次を入れてくる店員もいないのでゆっくりと1着1着見れた。結果、いい服と出会えました。これくださいと仁王に言うと、俺もそれ買ったと言われた。ここで買う服の6割くらいは仁王とお揃いとかレディースバージョンだ。

会計を終えると幸村もやってきてこれくださいとあたしと同じ感じで言ってきた。仁王はこれまた同じ感じで俺もそれ買ったと言った。


「2人ともそんなに俺とお揃いにしたいんじゃな。」

「たまたまだよ。」

「そうそう!たまたま!」

「ふーん?いつでもサインなら書いてあげるぜよ。」

「仁王、そんな高飛車になると友達減るよ。彼女として心配。」

「俺も心配だよ仁王。」


ちょっとしたコントみたいなことをやっているとお客さんがやってきた。


「じゃあお客さん来たし俺たちも出ようか。」

「そうだね。じゃあ仁王頑張ってね。」

「ピヨッ。」


店を出ると日がくれて寒い寒い。幸村と寒いと言った数だけうまい棒買うゲームをしながら帰った。あたしは3本で幸村は10本。言葉遊びであの幸村が負けるなんてね。


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bkm
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