School Every Day! | ナノ






春の木漏れ日。暖かくなり始めた今、私達には新たな出逢いが待っていた…。




私は塚本小晴。今日から新しい学校に転入します。その学校は全寮制で最近創立したらしい。初めての寮生活でホームシックになりそうで心配だが、気持ちを引き締めて残りの高校生活を過ごすと決めた。昨日初めて寮に入り荷物の片付けをした部屋で私は制服の袖を通していた。



「これでよしっと。…ってヤバッ!?もうこんな時間!?」



時計を見たら8時。鞄を乱暴に取り、急いで玄関を出た。






…間に合った。



とは言っても寮から学校までの距離はそんなに無いが、転校初日に遅刻なんてごめんだ。そんな事していろんな人に目付けられたら耐えられない。だって…私チキンだもん(汗)



「それにしても、大きな学校…」



目の前にあるこの婆娑羅学園のデカさに圧倒されている。とんだマンモス学校に来てしまったんだ私。最近創立したとは言え、これはお金をかけすぎたんじゃと思ってしまう。どうしよう…家族と前の学校の友達が恋しくなってきた。あぁ、涙で目の前が霞んでき――





キーンコーンカーンコーン…





「………はっ、チャイム鳴っちゃった!?」



ホームシックから我に返った私は猛ダッシュで校門を潜った。



――これが私の新しい生活のスタート。

 


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