君を好きになってよかった
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『ウキョウ!バレンタインだから
ウキョウにチョコプリン作ったよ。』


家にやって来たマイは
手に持ってた箱を机の上に置いた。


ウキョウ「もしかして手作り?!」

『うん。
店長においしいプリンの作り方教わったんだ。
こっちがウキョウので
こっちがもう一人のウキョウの分だよ。』


そう言って箱を開けたマイは
綺麗に包装された二つのプリンを取り出した。


ウキョウ「マイ
アイツの分も作ってきてくれたの?」

『だって私にとっては
どっちのウキョウも大好きなウキョウだから。』


俺の方を向いてニコッと笑うマイ。


マイは二つの人格がある俺らを
気持ち悪いだとかめんどくさいとか思わない。

それどころか平等に愛してくれる。

それは俺にとっても、アイツにとっても
きっと嬉しい事だと思う。


ウキョウ「ありがとう、アイツも喜ぶよ。」


君を好きになってよかった


ウキョウ「あ?なんだこれ?」


夜に起きたオレは
冷蔵庫に置いてある箱を見つけた。

その箱と一緒にメモがはさんであった。


"Happy Valentine!
ウキョウの分のチョコプリンだよ。
よかったら食べてね。"


ウキョウ「オレの分?」


"俺"が食べてないってことは
"オレ"のだって事だよな?


ウキョウ「マイ…
可愛いことしてんじゃねぇか…。」



   ⇒バレンタイン企画第五弾:ウキョウ


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