電車に揺られながら
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『ウキョウ…
ちょっと酔っちゃったかも…。』


そう言いながら
少し俺に寄りかかるマイ。


ウキョウ「ええ、大丈夫?!」


今日のデートは
ちょっと離れたところに行こう
と言うことになったので
二人で電車に乗っていた。


『ごめんね。
私、電車って慣れてないの。』

ウキョウ「そうなの?」


電車に揺られながら
そう言うマイに俺は聞く。


『ほら、私の大学もバイト先も
歩いて行けるくらい近いでしょ?
だからあんまり電車に乗る機会がないの。』


そう言うマイの言葉を聞いて
「そう言えばそうだな」と
心の中で一人で納得した。


『ウキョウは仕事とかで
よく乗るの?』

ウキョウ「うん、そうだね。
歩いて行けない仕事先には
電車で行くから、わりと乗るかな。」

『そっか…
ごめんね、迷惑かけて。』


悲しそうな顔で俺を見るマイ。

そんな顔も可愛い、なんて思う俺は
おかしいのだろうか?


ウキョウ「迷惑なんかじゃないよ。
マイが俺を頼ってくれて嬉しい。」

『そうなの…?』

ウキョウ「うん、これからも俺の事
どんどん頼ってほしいな。」

『ありがとう、ウキョウ。』


ニコッと笑うマイ。

あ、俺はマイの悲しそうな顔も
可愛いなと思ったけど
やっぱり笑顔が一番好きだな。


電車に揺られながら


『ウキョウ
どうしてにやけてるの?』

ウキョウ「マイが可愛いからです!」


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