「で、自分は何をすれば──」


[紅]
≫兎に角、人材を集めている。出来れば上級クラスの。ギルドマスターのあんただったら、軽く集めてくれるだろ?


 確かに。国中のありとあらゆるクエストを集め、やってくる戦士に見合った内容を提供しているナナシにとっては簡単なことだった。

 ただ、個人的な依頼となると大半がボランティアだ。
 上級──それも忘れられた者たちのような、極めた者たちならば、余興のひとつとして受け持つだろうが、こっちは報酬のひとつひとつが店の運営維持を左右させる。

 簡単にうんとは言えなかった。


[群青騎士]
≫報酬金のことについてなら問題ありませんよ



 まるでナナシの心を呼んだかのように、群青の青年が言った。


[群青騎士]
≫彼が全て支払うとのことです。しかし、どこからあんな大金……
[紅]
≫確かに
[群青騎士]
≫この世界の住民歴が長い我々でも、あんなには沢山確保出来ませんよ。気になりますね


 現金な話であるが、報酬金がしっかりと出るならば断る理由はない。


「わかりました」


 ナナシは《頷く》コマンドを入力した。



[群青騎士]
≫ありがとうございます。では、早速お願いしますね
[紅]
≫ところであんた、かなりの強者と見受けするが……どうだ。俺たちと一緒に来ないか?
[生徒会長]
( ´_ゝ`)まずはメシを出せ


 


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