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がさがさと罰ゲームを書いたメモとトランプがそれぞれシャッフルされる。

「よーし、じゃあカード引けよー!」

恐る恐る、あるいは迷いなく、それぞれがカードに手を伸ばす。
……そして、その結果は。

「なんだ、千速が親かよ」

「なんだとは何だ!果凜は親ばっかやってっけど、オレ今日初めての親だぞ!」

「ハイハイ、わかったから早く進めてよ千速。あたし眠くなってきたや」

くあ、と大きなあくびをひとつしてちとせ。
誰が言い出したんだよ、と千速は聞こえないように毒づくが、ちとせの思いつきは今に始まったことではない。
うーん、と小さく考えて、千速は口を開く。

「じゃあ、5番」

各々、自分のトランプをゆっくりと確認する……が。

「あ、あたし4番」

「私は2番」

「俺は1」

「あたし6」

「7番だわ」

……つまり、千速とってあまり考えたくない状況。
一同が緊張の面持ちで……あるいは楽しそうに、ゆっくりと千速が中央のトランプをめくる様子を見守る……と。

「…っ!」

そこに書かれていた数字は、紛れも無く5番。

「あっはは!千速、自滅してんじゃん!」

「千速、最後まで身体張ってんのな」

ヒィヒィと腹筋を引き攣らせながら、ちとせと果凜は爆笑し、まひるやあやめ、龍妃までも笑いを噛み殺している。

「ちっくしょー!やりゃあいいんだろ、やりゃあ!」

トランプを床に叩きつけ、額のメモを見る…と。

「……あ、」

小さく千速の顔が綻ぶ。

「…?あやめ、千速の罰ゲームって何て書いてあったっけ?」

「ごめんなさい、ちとせ。ちゃんと見てなかったわ」

同じように果凜と龍妃も首を傾げる中、まひるだけは何かを察知したのかニヤニヤと笑っている。

「ちとせ、その後ろの袋取って」

罰ゲーム用のアイテムが入った袋を千速に手渡すと、千速はその中から目当てのものを見つけ出す。

「龍妃、」

千速の手には、手の平より少し大きな箱。
そしてそれを見た瞬間、罰ゲームの内容はあっさり予想がついた。

床に置かれたメモには、こう書かれていた。


"隣の人とポッキーゲーム"


無論、その1分後に他のメンバーが見せつけられたのは、言うまでもない。



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