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「なぎ、電気ショック!」

「ストライク、連続斬り!」

ヒワダジムの最奥部。
私たちは、ジムリーダーのツクシくんに挑戦している。
既にトランセル、コクーンは破り、ならばと次に繰り出してきたのは切り札のストライクだった。
なぎの放った電撃はツクシくんのストライクを直撃する。

「ストライク!」

まだだ…
それなりにダメージは与えられたものの、まだストライクは戦える。
ならば、

「なぎ、体当たり!」

「ストライク、もう一度連続斬り!」

ストライクは一気に間合いを詰め、なぎに切り掛かる。

「なぎ!」

なぎはその攻撃を受け、膝を折る。
お疲れ様、と私はなぎをボールに戻し、そして

「風音!」

昨日活躍できなかったからか、一段と気合いが入っている。

「風音、電光石火で先制して!」

「ストライク、高速移動、続けて切り裂く!」

サ、サ、サ、とストライクは素早く動き、その鎌を振り上げる。
風音がその懐に飛び込むように電光石火を決めると、急所だったのかストライクは動きを止める。
今だ!

「風音、風起こし!」

ごう、とフィールドに風が吹いた。
ツクシくんのストライクはどさり、と倒れ込む。

「勝者、挑戦者カナエ!」

わぁ!と、私は風音と一緒になって喜ぶ。

「おめでとう、カナエさん。みんな、すごく鍛えられているんだね」

「ううん、ツクシくんこそ!ストライクなんか、私もう駄目かと思ったよ」

ぎゅ、と握手。

と、そのとき。足元にいた風音に異変が起きた。
え、と思って視線をそちらにやると、風音はきらきらとした光に包まれて、そして。

「わ…あ、」

風音は、ピジョンに進化した。
美しいたてがみが風に流れる。

「わー、おめでとう、風音!!」

ぎゅう、と風音を抱きしめると、風音も嬉しそうに一鳴きした。

「すごいや、そんなに経験積んでたんだね、そのポッポ…いや、ピジョン。次はコガネシティに行くんだよね?ウバメの森は広いから、気をつけて」

「ありがとう、ツクシくん」

じゃあね、と私たちはヒワダジムをあとにし、ウバメの森へと足を向けた…っと、その前にポケモンセンターかな。

…しかし、このイトマル型何とかならないかなぁ…まだレディバとかなら、かわいいんだけどなぁ…


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