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こちらの世界にきてから、2度目の朝を迎えた。
相変わらず外は清々しい青空で、今日もいい天気になりそうだ。

ふと隣を見ると、案の定というかなんというか。
蒼衣も風音も、元の姿に戻っていた。
おはよう、と皆を起こし、身支度を整える。

「さて!今日はキキョウまで行きたいねぇ」

窓の外を眺め、呟く。
荷物を持ち、私たちは部屋をあとにした。
翡翠と風音をボールに戻して、蒼衣を連れて歩く。
食堂で今日のお昼のおにぎりとポケモンフーズをもらって、いざ出発!

よし、と気合いを入れて顔を上げると、向こうのほうに綺麗な着物姿の女の人が居た。
わぁ、いいなぁ…あんな着物、一度着てみたいな。

すると、私の視線に気付いたのかそれとも偶然か。
その女性は、こちらへ向かって歩いてきた。
と、思ったら、私の前で立ち止まる。
そして私の顔を見て小さく驚いたあと、まあ、と呟いた。

しかし、いくら綺麗な人だからって、じっと見られているのはなんだか居心地が悪くて、「あの…何かついていますか?」と尋ねた。
すると彼女は、コロコロと鈴の鳴るような美しい声で言った。

「あんさん、カナエはんとちゃいます?」

え…?
どうして、私の名前…


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