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窓から温かな光が部屋に差し込む。
結局あのあと、夜遅くまで話をしたり荷物の整理をしたりで、まだ少し眠い。

『カナエちゃん、おはよう!』

意外だったのが、翡翠が誰よりも早起きなことである。
本人曰く、

『だってお日様が出て来たらすぐ目が覚めるよ!』

…だ、そうで。
反対にいつまでも布団から出てこないのはなぎ。
自分の体温と相俟って、気持ちよくてなかなか出られないらしい。
(そりゃあ、あんなふわふわを着込んでたら気持ちいいわ)

起きるよ!とまだ3人包まってる布団を引きはがす。
(ちなみに、蒼衣と風音は起きてるらしいが布団が好きらしい)

ようやく目が覚めたなぎが『おはよう、』とまだ眠そうな目で言った。

「おはよう、なぎ。ほら、朝ごはん食べに行くよー」

『うん、あと5分…』

ああ、駄目だ。完全に寝ぼけてる。
仕方ないからなぎを抱き上げて(静電気には慣れた)、私たちは食堂へ向かう。

今日の朝ごはんは何かなぁ…ミルクに卵にパンがいいなぁ。

せっかくコガネに来たんだから、今日はラジオ塔に行ってみたいなぁ…
さすがにジョウト一の大都市なだけあって、いろいろ目移りしてしまう。
行きたいところが多くて困るなー…でも、コガネジムにも行かなきゃだし。

よし、今日はとりあえずラジオ塔とジムに行って、明日はまた明日考えよう!

そうと決まればまずは腹ごしらえだ。
私は勢いよく食堂のドアを開けた。


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