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「メェ?!」

聞こえてきたのは、蒼衣ではなくなぎの声。

「え、ちょっと蒼衣?何かした?」

すると蒼衣は小さく「あ、」と言って、そして続けた。

「僕の特性、シンクロ」

シンクロ…則ち、毒、麻痺、火傷を相手に移す。

「あーらら…」

悪気はないとはいえ、なぎはびっくりしただろうな。

「蒼衣もなぎも、お互いごめんなさい、は?」

「なぎ、ごめんね。それと、よろしくね」

「メェ」

二人とも謝って、仲直り。
なんだか最近、すっかり保育士な気分だけれど、これはこれで楽しいのかもしれない。

「よーし、そしたら今度こそ皆でポケモンセンターに帰ろっか!」

「帰ろー!」

右手に蒼衣、左手に翡翠と手を繋ぎ、その横になぎが並んでなんだかすごく賑やかになった。


ポケモンセンターまであともう少し。

新しく加わったなぎを見て、風音が大騒ぎするのは、また別のお話。


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