2 「ちょっと待てぃ!」 それは、先程バトルを終え、次へ進もうと歩き始めたときのこと。 通りすぎた民家から、1人のお爺さんが飛び出してきた。 何やら一人で一気に喋り(私が口を挟む隙などなかった)、唖然とする私に箱のようなものを渡すと「じゃあな、少女よ。立派なぼんぐらーになれよ!」と、民家に帰って行った。 私が口を挟む隙など、なかった。 「…えーと、」 つまり、話を要約すると、ぼんぐりを入れるための容器を(なぜだか)ご親切にもくれた、らしい。 まあ…ぼんぐりなら使わないことはないだろう…し、くれるというなら…いっか。 閑話休題。 |