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「ほっほ。ヒビキががーるふれんど、連れてくるとはな」

隅に置けんの、とおじいさんは笑う。

「もー、じいちゃんそれ前にコトネ連れて来たときも言ってただろー」

そうじゃったかの、とおじいさんは首を傾げ、

「カナエさん、といったかな。何もたいしたもんはありませんが、まあゆっくりしておいきなさい」

「ありがとうございます」

ヒビキくんのおじいさんたちは、なんと育て屋さんなのだという。
昔プレイしたとき、お世話になったなぁ。
ヒビキくんは「ちょっと待ってて」と言って、奥の方へ行った。

『ね、カナエちゃん!ポケモンたくさんいるね!』

辺りを見回して、楽しそうに翡翠は言う。

「そだね、たくさんだね。みんなここで強くなってるんだよ」

翡翠の言う通り、育て屋さんにはホーホーやスリープなど、たくさんのポケモンが預けられていた。

『ふぅん?ここに居たら、強くなるの?僕も強くなる?』

預けられたポケモンをしげしげと眺めながら翡翠が言うので、

「あら。翡翠は私と離れたいの?」

こつん、と翡翠の額を小突いて言うと、

『やだ!!カナエちゃんと一緒がいい!!』

慌てたように首を振って言った。
かわいい奴め。

「お待たせ、カナエさん!」

ヒビキくんがモンスターボールをひとつ、持って戻って来た。

「この前、そこで捕まえたんだ!」

そう言って、ボールからポケモンを出す。
すると、そこには何だか見慣れたシルエットの、


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