No.アラクネ
Date 2011/10/26 11:31
女の敵は成敗するに限る
「詩和ー、ちょっと聞いてよ!」
「どうしたの?」
「あたしさー、さっき痴漢撃退してきたんだけど!」
「……?」
「いや、だから痴漢撃退してきたの」
「痴漢に遭った、じゃなくて?」
「うん、撃退。被害に遭ってたのは、うちによく来てくれるお姉さん」
「ふうん……?それでどうしたの?」
「あ、ああそうよ。あたしさー、最初そのお姉さんが全然悲鳴も上げないし、じーっとしたままだから痴漢プレイかと思って見守ってたのね」
「えーっと……普通はそういう発想にはならないんじゃないかしら。……っていうかそう思ったならいっそ見守らずに知らない振りしときなさい」
「いやー、だってそうじゃない?世の中にはアンタの知らないオトナな世界がまだまだあるのよ?そうだわ、詩和もこれを機会に……!」
「……遠慮しておくわ」
「あら、残念。いつでもあたしは大歓迎よ」
「……それで?」
「ん?ああ、それで続きなんだけどさ。そのお姉さんをよく見たらさ、泣きそうな顔してるのね」
「そりゃあ、まあ、普通はねぇ……」
「で、やっぱ痴漢なんだわーって思ったからちょっと縛り上げて突き出してきたの」
「……何で縛れるようなものを持ってたのかは聞かないけど」
「綺麗なお姉さんに涙ながらにお礼を言われるのは、なかなかソソられるものがあったわ」
「貴女は貴女で一回反省してきなさい。……そういえば、私も痴漢じゃないんだけど最近気になることがあるの」
「え、なになに?」
「いつも奏が玄関に出てくれるからよくわからないんだけど、最近家の周りに誰かがよく来てるみたいで」
「……それストーカーじゃない?」
「どうなのかしら……とりあえず奏はもう大丈夫だって言ってたんだけど」
「ふうん?まああんたも一応うちの花形なんだから気をつけなさいねー」
*******
ゆずちゃん宅のゲームネタと微妙にリンクさせてみました@@ 我が家のギャルゲネタ内でのイベントは多分こういうノリです。笑。 某フライゴンのお兄さんごめんなさい!てへぺろ! 多分例のバッドエンドのその後のお話でした。
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