オタク先輩と天河原



『ねー頼むよ!一生のお願い!』

喜多「嫌です」

『一生のお願い使ってるのに!』

喜多「先輩の一生のお願い二十六回は聞きました」

『…そうだっけ?』

西野空「なになに?なんなの?」

『あっ西野空…あのさ…ほら、ちょっと…部活欠席したいなーなんて』

西野空「なんで?」

『………』

安藤「センパーイ今日はバキ☆スタ限定フィギュア発売日っすよねー」

西野空「なんだ、またフィギュア買いに行くんですかぁ」

『またってなに!フィギュアじゃないときもあったよ!』

喜多「そうですね他にゲームとか漫画とか」

西野空(まぁ同じようなもんだよねぇ…)

安藤「行かなくていいんすか?」

『キャップテーンキタからの許可が降りれば…』

喜多「ダメです」
『やっぱり』

西野空「先輩のくせにー」

『キャプテンの言うこと聞けって監督命令でさ…あの方可愛いのにどうして…』
安藤(何かあったんだろうか…)

隼総「けっ何がフィギュアだよこのオタクが」

『うるっせーなこじらせた厨二早く治しやがれこのオカマが』

隼総「オカマって言うなオタク!」

『オタクって言うなオカマ!』

西野空「頭文字O同士仲良くしなよ。どっちもキモいから」
隼総「DQNめ…」ギリィ


『ねー喜多くーんおねがーい』

喜多「そんな目したって駄目です。何回それに騙されたと思ってるんですか」

『素直に騙されてたころの喜多は可愛かったのに…もちろん今も可愛いけど』
喜多「なっ」

隼総「吐き気が」


安藤「あ、もうこんな時間だ」

『ひー!喜多早く行かないと!』

喜多「そんなに欲しいんだったら予約したらいいじゃないですか」

『並んで買うのが楽しいの!』

隼総「このドMめ」げしっ
『いたっ』

喜多「こら隼総。蹴るのはサッカーボールと試合中の先輩だけにしておけ」

隼総「じゃあキャプテン早く試合しようぜ」

『私が怪我するのお前達のせいだったんだね理解した』

安藤「足包帯だらけっすよねー」

『レイちゃんみたいでそれはそれでいいと思ってるけど』

安藤(やっぱりドMだ…)

『てことで痛いのやだから早退します!さらば!』だっ

喜多「あっ!」

星降「………」すっ


ばたんっ


『転んだ!痛い!』

喜多「ナイス足掛け星降」

星降「どうしたんですかそんなに急いで」

『なんだこの通常運転野郎は…』

喜多「また先輩がフィギュア買いに行くって言って聞かないんだ」

星降「あぁ、もしかしてあのフィギュアか。それなら先輩、もう売り切れましたよ」

『うそーん!』

星降「そしてこれが最後の一個です」

『なんで持ってるの!なんでかぐやが!』

星降「ヤホオクで売ろうと思って」

『ヤホオクで売るぐらいならくれよ!私に!』

星降「嫌ですよ。先輩に渡したら普通の値段でしか買い取ってくれなさそうですもん」

『うっ…。千円上乗せで…』

星降「それぐらいじゃ駄目ですねヤホオク行きです」

『わかったよぉおお五千円!五千円上乗せするからぁ』ぶわっ

星降「はいはい分かりましたって…千円上乗せで結構です」

『ううう…かぐや優しい…大好き…』


ちっ!


『なに今の激しい音…』

喜多「空耳ですね」
西野空「そうそう空耳」
隼総「耳鼻科行け耳鼻科」

『じゃあ耳鼻科行くから休むね!』だっ

安藤「隼総余計なことを!」

喜多「家に帰ってフィギュアを堪能するつもりだ!取り押さえろ!」
西野空「なにそれキモ」

星降「金払えゴラァアアア!」

『ひゃっほぉおおおお!!』




―――
騒がしい天河原ですいませんでした!キイナさんリクエストありがとうございました!





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