*息抜き程度にどうぞ



ちょっと昔の朝の話。





「サンダユウ私のお弁当…は、まさかそれだなんて言わないよね?」
「これだけど?」

サンダユウは菜箸をかちかちならしながら当たり前のように言った。テーブルの上にある黒く光り輝く四角い箱。それは間違いなく『重箱』だった。例えば、おせちを入れるときに使用するもで、もしくはお花見やピクニックにも使用できる。…いや、そんな話ではないのだ!

「こんなに食べられないでしょ!」
「いーや、なまえ一人で食べる訳じゃないんだからな」
「えっと…それってどういう…」
「俺も一緒に食べるから」





「…サンダユウの馬鹿ぁあああ」

「なんで?」

恥ずかしいからに決まってるじゃないか!
クラスのみんなにどう冷やかされるかたまったもんじゃない。恥ずかしいのは朝のキスで充分だ。

取り合えず走って逃げた。



「…分かりやすいな」


―――

まえつぎ




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