半田とオルフェウスがバイト中


『さぁ働け!』

フィディオ「はいチーフ!」

マルコ「つかチーフだったんだ…」ひそひそ
ジャンルカ「経験長いからな」ひそひそ

半田「おーいキッチン注文入ったぞー」

マルコ「はぁい」



『いらっしゃいませ、こ………』

エドガー「………。」

『んにちは…久しぶりエドガー』

エドガー「ちっ」
『怖い』

エドガー「何故貴様がここにいる?」

『寧ろ私がそれ聞きたいよ。やっぱりエドガーもファミレス来るんだね、自分家がメシマズだから』

エドガー「ぶっころすぞ…」

フィリップ「エドガー、女性には優しく」

エドガー「こいつにはいい」
『なんで』

フィディオ「いらっしゃいマラセッティ!」

マルコ「用がないなら呼ばないで!」

フィディオ「ごめん、ついテンションあげぽよで」

エドガー「なんてはしたない…」

『いいから。ご注文は?』

フィリップ「ドリンクバー二つお願いします」

『はい』

エドガー「このスコーンを貰おうか」

『かしこまりました。ドリンクバーはあちらにありますのでご自由にお願いします』

エドガー「ふん少しは接客出来るようだな」

『エドガーくんは私をなんだと思っているんだい?』

バチバチバチ

フィディオ「はいはいいがみ合ってないで注文GOだよチーフ!」




『なんかイラッとしたから超おいしいスコーンにしてよジャンルカ!』バンッ

ジャンルカ「超不味くなくていいのか?」

『それはあいつらいつも食べてるから、美味しいの食べさせて絶望を与えようと』

ジャンルカ「ああなるほど…」

マルコ「お楽しみのとこ悪いけど美味しい料理を提供するのが基本だよ」

ジャンルカ(マルコがまともなこと言った…)

『美味しいの出すから結果オーライじゃね?』ぐっ
マルコ「確かに」ぐっ

ジャンルカ(まとも…?)

半田「はいスコーン二人前」

『さっすが半田仕事早いね!ティ・アモ!』

半田「いいからさっさと出してこい」

『今日もつれないねジャポーネ…』ぐすん




『お待たせしました、スコーンです』

フィリップ「ありがとうございます」

エドガー「ちっ」




『さぁ食え…半田の愛情をたんとな…というか私が食べたい。そしてまた舌打ちされた…』こそっ

マルコ「どんな反応するかな」わくわく

半田「チーフのくせにさぼるな」

『あ!ちょっと待って』


エドガー「このスコーン不味くない!」
フィリップ「本当だ!不味くない!」


『あの人たちの基準って…』

マルコ「美味しい不味いじゃなくて…」

半田「不味いか不味くないかなんだな…」

ジャンルカ「仕事しろ」


―――
フィリップのスコーンよりは美味しい。



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