半田とオルフェウスとバイト
『さあ、びしばし働きたまえバイトの諸君！』
フィディオ「はーい！」
半田（どうしてこうなった…）
昨日。
フィディオ「お腹すいたー」
マルコ「たまにはどこかで食べてく？」
ジャンルカ「ガッツリ系が食べたい気分だな」
フィディオ「同じく」
半田「それならいい店知ってるぞ」
フィディオ「そういうシンはなんでそれを知ってるのさ」
半田「この前マネージャーと一緒に」
フィディオ「うわぁああん！」ばきっ
マルコ「ついに暴力に走った…」
ジャンルカ「なぁいい店ってどこだ？」
マルコ（流石ジャンルカ動じない）
半田「げふっ…じゃあ連れてくフィディオ以外」
フィディオ「ひどい！」
で。
『いらっしゃいまっ………せ』
フィディオ「…え？」
マルコ「誰かに似てる」
ジャンルカ「ミウ？」
『よ、四名様ですね。ご案内します』
フィディオ（気のせいだよな気のせいだよな）
半田（………。）
『注文が決まりましたらお呼び下さい…』
ジャンルカ「おいミウ」
………。
『ふぉおおお気付かないふりしてろってのＫＹ！』
マルコ「やっぱりミウだった！」
『半田は私と来たこと覚えてたねよーしよし。偉いぞ。後で飴あげる』
半田「ガキか！」
フィディオ「酷いよ！なんでバイトしてるって行ってくれなかったの！」
『えっ…言って何か特になることあった？』
フィディオ「ないけど！」
『はいはい注文さっさと言え。マルコはパスタだよねもちろん』
マルコ「うん」
『イカスミにしよっと』
半田「勝手に決まった…」
ジャンルカ「らーめんが食べたい。豚骨」
『はいよ』
半田「日本食も置いてたのか…。あ、中華もある。じゃあ俺チャーハン」
フィディオ「チャーハン！ダ！」
半田「うるさい」
『チャーハンは中華スープつくからね。フィディオは何にする？』
フィディオ「君の…おすすめを…」キラッ
……。
うっぜー…。
『じゃあ納豆にしよう。納豆オンリー』
フィディオ「それはヤダ！ナットウ怖い！」
『“まんじゅうこわい”って知ってる？』
フィディオ「…やめて！」
半田「お前ら本当にイタリア人？」
『フィディオはドリアにしよ。はい、少々お待ちください』
―――
マルコ「にしてもこんなにおいしい店どうしてお客さんいないんだろうね」
ジャンルカ「穴場すぎる穴場だな」
フィディオ「じゃあ学校で広めてあげよう！きっと繁盛するぞ！」
―――
『おいふでお！』
フィディオ「久々にふでおって呼ばれた！」
『貴様のせいで店が忙しくなったどうしてくれる！バイトを探す羽目になったじゃないかちくしょう！てことでフィディオ今日からバイトに来い』
フィディオ「えぇええ…でも君と一緒にバイトできるなら」
『あ、半田も一緒にどうー？』
フィディオ「聞いてない！」
半田「今金欠だしな…やってもいいぞ」
『よっしゃこれで揃った！…そして半田のウェイター姿が見れる一石二鳥』
フィディオ（そっちが本命なんだろうな…）
―――
店名は不明。
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