半田とオルフェウス16


マルコ「喧嘩の原因を知らないことには、解決出来ないってことに気付いたんだ流石俺」

半田「まぁ俺も薄々気付いていたが!」

ラファエレ「馬鹿ばっかりだ」

『うん。まぁ私もそろそろ喧嘩止めた方がいいかなーっと思ってきたのさ。鼻血出したらスッキリした』

半田(こいつの体の仕組みどうなってるんだろ…)

マルコ「じゃあ原因聞かせてよ!」

『あれはそう…何時間か前にさかのぼりまして…

まず虫が苦手なジャンルカがゴキブリが出たって騒ぎ始めて、そこに救世主の私が登場ですよ。はい拍手。
で、手頃にゴキブリを叩ける物が近くになかったから、雑誌を手に取ったら、

それがジャンルカのサッカー雑誌だったんだよね…

それからですよ喧嘩は』

半田「それだけ?」

『それだけって…その雑誌ってのが重要なんだよ』

半田「まさかあいつの死んだ父さんの形見とか…!」

『いえ、ジャンルカのパパンはギンギンに元気ですがなにか?』

半田「あ、そう」

『その雑誌でオルフェウス特集してたんだよね』

ラファエレ「まさか仲間を汚されて怒って…!」

『いえ、ジャンルカがアップで写ってるところにゴキブリがクリーンヒットしましてね?』

ラファエレ「あ、そう」

『ジャンルカ怒っちゃって…』

マ・半・ラ(どうでもEー!)

『そんな訳でちゃんと謝ってくるよ』

ジョルジョ「あ、ちょっと待てよ」

ラファエレ「ジョルジョ!お前無事だったのか!」

ジョルジョ「ああ…ジャンルカが改心してな。元は俺が騒いだのが悪いんだと」
ジャンルカ「………。」

ラファエレ「こっちもこっちでそんな感じだ。ほら俺達は退散しようぜ」
マルコ「えー」



『あの…ジャンルカ…ごめんね大事な雑誌だったのに…』
ジャンルカ「いや俺が悪いんだ…お前は善意でやってくれたんだからな」

『ジャンルカ…!ごめんねぇええ』



マルコ「…親になった気分だ」

半田「取り合えずめでたしめでたし」

ラファエレ「あ、後で治療費よろしく」

マルコ「え」


―――
ジャンルカと喧嘩編終わり。
次回からラファエレとジュルジョに出番はあるのか!



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