半田真一(24)とお巡りさん2
半田(財布拾っちゃった…。やっぱり交番に届けた方がいいよな)
『それは大変じゃないか!』
三国「はい…」
『しかもおつかいのなんて大事な、』
半田「あの、そこに財布落ちてたんですけど」
『うるさいよ半田くん!』
三国「あっ、その財布です!多分中に学生証が入ってると思うんですが」
半田「あれ君の?…学生証は…入ってる!」
『おぉ!良かった。さぁ早くおつかいいってらっしゃい三国くん』
三国「はいありがとうございました!…あの、お巡りさん謝礼金って…」
半田「そ、そんな要らないです!お気持ちだけで結構です!」
『じゃあいらないんじゃない?』
三国「あ、ありがとうございます!それでは!」
半田(自転車だ…)
『三国くんはいい子だよ。お母さんの手伝いちゃんとしてね、親孝行親孝行。私とは大違いだ』
半田「お巡りさんは悪い子だったんですか?」
『昔はちょっとやんちゃだったね☆』
半田(なんだろこの人…)
『財布ありがとう。見付からないって三国くん泣きそうだったんだ』
半田「いやそんな風には見えなかったけど」
『心がね、泣いてるんだよ。そんなことも分からないのか半端くん』
半田「すいませんね半端で!」
『かつあげから何も無いようで良かったですね。ちょっとつまらないが…』
半田「何を期待しているんですか」
『半田くんが銀行強盗の人質になればいいなぁとかそれぐらいのものだよ』
半田「大分重い事件ですよ!というか貴方本当に警察ですかコスプレイヤーじゃないんですか?」
『交番に堂々と座ってんのはどうしてだろうね。そう、私がお巡りさんだからだよ本物だよ!』
半田(胡散臭い…)
―――
本当にお巡りさんなんだから!
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