オーガinゴッドエデン


80年前に遊びに来たつもりだったよ!



エスカバ「どこだここ」

ミストレ「鬱蒼とした森」
エスカバ「見りゃ分かる」

サンダユウ「どうやら間違って70年前に来てしまったようだ。はい、パネル勝手に触ったやつ挙手!」

バダップ「………」すっ
サンダユウ「お前か」

バダップ「たった10年だ」

エスカバ「言い訳してないで早く元の時代に帰ろうぜ」

バダップ「そう焦るな。この時代を観察するのも悪いことではないだろう」

ミストレ「え、この森で?!サバイバル勘弁してよお肌に悪いんだから!」

バダップ「いいや今回はしない」

ミストレ「今回は?!」

バダップ「俺の推測ではここはゴッドエデン…最強の選手シードの育成機関があるところだ」

ミストレ「ふーん」

エスカバ「にしても森じゃねぇか」

バダップ「たしかどこかに建物があるはずだが…草木が生い茂ってて何も見えんな」

サンダユウ「建物はあっちだぞ」
エスカバ「頭一個分って結構な差」

バダップ「よろしい。では、オペレーションエデンを開始する」

サンダユウ(無理矢理作ったなバダさん…)





バダップ「ふん、ゆるいセキュリティだ」

サンダユウ「というか入り口が開けっぱ」

ミストレ「ちょっとサンダユウ!折角このダッセェ制服みたいなの着て紛れてるんだから目立たないように歩いてよ!でかいんだよ!」

サンダユウ「む、無茶言わないでくれ!」

エスカバ「るっせぇよお前ら!静かに歩け!」

ミストレ「はぁ?ラスカルが一番うるさいじゃないか!」

エスカバ「ラスカルって言うなナルシ!」

サンダユウ「おちつけよ…」

バダップ「静かに。誰か来たぞ」



シュウ「ヤギ可愛いよね」

白竜「あの紙を貪り食うあいつか…?」

シュウ「聞こえ悪いなぁ、もう」



エスカバ「なんだ今の会話」

サンダユウ「あれが本当にシードなのか?」

ミストレ「ヤギって…」

バダップ「ふむ、非常食用に検討してみるか」
サンダユウ「怖いよバダさん」

シュウ「え?ヤギが何だって?」

バダップ「非常…」

シュウ「え?」

オーガ「ウワアアアアアアアアア!」


バダップ(あいつ、何者だ)
ミストレ(いま完全にすれ違ったよねあっち行ったよね)
エスカバ(流石シードってやつか…)

白竜「どうした、シュウ」

シュウ「あ、ねぇ白竜、この人たち見たことある?」

白竜「そういえば無いな」ジロジロ

サンダユウ(大変だ…)

サンダユウ「あの実は俺たちここ初めてで!迷ってしまったんです!」

白竜「…ほう、そうか。では教官のところまで案内するとしよう」ざっ

エスカバ(た、助かった…)
ミストレ(ナイス気転ダユウ)

バダップ「………」
白竜「………」



こいつ…出来る!



サンダユウ(とか思ってるんだろうな…)

シュウ「だよね」
サンダユウ「え?」

シュウ「君おもしろいね、名前は?」

サンダユウ「…ミシマだ」

シュウ「ふふふ、ミシマくん」
サンダユウ(やだこの子怖い)





バダップ「トレーニングルーム…?」

白竜「教官のところに行く前に君たちの実力を見せて貰おうと思ってな!」


………。


オーガ(こいつめんどくせぇなぁ…)

白竜「さあボールを!」

ミストレ「俺肉弾戦のほう得…」
サンダユウ「おま!」ばしん

ミストレ(なんだよ)
サンダユウ(そんなことしたら軍人候補だってバレるだろ)
ミストレ(ああ、そっか)
サンダユウ(だからボール蹴ってもおとなしく普通の人っぽく…)

バダップ「デススピアーV3!」
サンダユウ「バダ子さあああん!」

白竜「おおっ!」
シュウ「わあ!」

サンダユウ「やば…撤退!」だっ

白竜「なっ、どこに行く!」





白竜「あれほど強力なシュートを持っていたのにどこへ行ったのだろうか」

シュウ「さぁね?」



―――
オーガの10年後が気になる


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