※南沢さんという先輩がゲイなんです。2回目の話。


○あの方もゲイか♂




南沢「どうしてお前が一緒にここにいるか、って考えると」

『はい』

南沢「俺のこと大好きなんじゃないかって勘違いもするよな」

『まあ愛とは関係ない点で南沢さんは好きですよ。タバコ吸わないんで』

南沢「微妙に嬉しいけど誉められてる気がしない」

『誉めてませんよ。好きな点を述べてるだけです』

南沢「…女の子にモテないだろ?」

『………』

南沢「男には?」
『どちらにもモテません』



『南沢さんの好みってどういう風なんですか?』

南沢「難しいこと聞くなよ」

『彼氏?の顔見ても統一性ありませんし』

南沢「見せたっけか」

『街でよく見掛けますよ』

南沢「んー好みねぇ…」

『あ、夜眠れないので金輪際連れ込むのは止めてくださいね』

南沢「俺だって懲りてるよ。そいつと体の相性最悪だったし」
『そっちですか』

南沢「あえて言うなら大人っぽいやつか」

『内面重視ですか。だから外見ばらばらなんですね』

南沢「見た目も大事だけどな」

『人間見た目が九割ですから』
南沢「ほんとお前のそういうとこ好きだわ」

『外見と言えば、南沢さんは女性っぽい格好とか話し方とかしないんですか』

南沢「お姉と混ぜるんじゃねーよ。ゲイはゲイだ。むしろ男らしさをアピールしたがるやつが多いな」

『ああ、兵頭さんらへんはそうですね』

南沢「あいつはイカホモだよ」

『イカ…?』

南沢「いかにもホモらしい」

『あぁ、イカホモ』

南沢「なんか今日やたら質問してくるな。どうしたんだよ」

『南沢さんに興味があるのではありませんけど、ゲイへの理解を深めようかと』
南沢「ことごとく俺の予想を裏切ってくれるな」



俺は


ます!




―――
ガチムチ兵頭さん


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