南沢の憂鬱
南沢「ん」
『ん?』
南沢「パンやる」
『あー……今日はいいや』
南沢「えっ、はっ?」
〜南沢の華麗なる憂鬱〜
南沢「ふぅ…」
倉間「どうしたんですか南沢先輩ピンク色のオーラ出しちゃって」
霧野「いつものことじゃないか倉間」
南沢「髪がいつもピンク色のやつに言われたくないんだが。卑猥なことばっか考えてるんだろ」
霧野「あたりまえじゃないですか中学生なんですから」
南沢「開き直るな」
倉間「本題に戻りますけどどうしたんですか」
南沢「それがな…かくかくしかじかで」
倉間「なるほど何時もは食欲旺盛な先輩が貢いだパンを食べないと」
霧野「今ので分かったのかスゲーッまじフォワード」
南沢「貢いだってとこ余計だけどな」
霧野「でもいざ、あの先輩が食べないとなると心配ですね」
南沢「だろ?食わないだけであとはいつも通りなんだけどな…」
倉間「いつも通り南沢先輩をいじめたり殴ったりしている訳ですね」
南沢「否定はしない」
霧野「あっ、あんなところに先輩が」
南沢「なにっ」
霧野「どこに行くんでしょう?」
南沢「分からないが…なんだあのうきうき加減は」
霧野「追跡しましょうそうしましょう!」わくわく
倉間「はいはいわくわく」
南沢「うきうきだってうきうき」
▽
『しーんどー』
神童「あ先輩、お待ちしてました」
南沢(なにあれ)
霧野(逢い引き)
倉間(逢い引き?)
『神童…アレ、早くちょうだい…』
神童「せっかちですね、相変わらず」
南沢(アレをちょうだい?)
霧野(そりゃナニでしょうよ)
南沢(お前親友のことそんな目で…)
倉間(とりあえず霧野は自重)
『神童…!』
神童「大丈夫ですよ、どこにも逃げませんから」
すっ
南沢「うわぁあちょっと待っ…」
神童「我が家シェフ新作のチョコレートケーキです」
南沢「ケーキ?」
『うわ南沢…一人で食べようと思ってたのに見つかっちゃったぜ』
倉間「ワンホールをですか」
霧野「すげー黒光りしてる黒光り」
『これまたぞろぞろと…私のケーキが…』
神童「是非分けて召し上がってください。太りますよ」
『だから南沢のパン我慢したんだけどなぁ』
南沢「ちょ、おま、そ、それだけ?」
『うん』
南沢「あ…はは、そうか…」
倉間「とんだお騒がせ沢め!」
―――
多分ケーキに金箔乗ってる
△ | ▽