半田真一(24)とお巡りさん4


『おにーさんお家どこなのー?酔っ払ってないで答えなさいー。もしかして段ボールにすんでるのかなー?』

不動「だからまだ飲んで歩いてるつってんだろ!」

『そんな泥酔状態の人に言われたってねぇ…。しかも今10時だよ。よいこは早く寝なさい』

不動「だれがよいこだっ!」
『君だよ』

半田「すいませーんちょっとダサい格好したもさもさの人見掛けませんでしたか?」

『あ、ちょうどこんな感じですかね』

半田「そうそう町中をスリッパで歩きそうなこんなやつで……こいつです探してるの」

不動「よォ半ちゃん」

半田「少し目離すとこれだ…行くぞ不動」

『おや、お知り合いでありましたか。良かった良かった酒臭いんで早く帰ってください』

不動「ねーちゃん酒苦手なんだなーかーわいー」

『本官は酒など低俗なものは飲まないのであります』

不動「低俗だとぉ?」ガッ

『殴ったら公務執行妨害で逮捕しますよ』

半田「不動!」

不動「ちっ…」

『まったく、なんで酔っ払いって質悪いのかね…。早く帰って下さいシッシッ』

半田「ご迷惑お掛けしました」

『はいはい、またね』


***


朝。


不動「………」スヤァ

『……またこいつか…』

不動「んぐぅ…」

『家に帰るでもなくここで死んだのか…やはり酒は恐ろしい…』

円堂「あっ不動だ」

『おはようございます円堂さん。お知り合いですかご愁傷さまです』

円堂「いや生きてる!生きてる!」

『ほんとだ息してる…!』

円堂「なにその意外みたいな顔」

『おい起きやがれ』げしっ
不動「んがっ」

『家に帰りましょうか』

不動「るっせーなー…」

円堂「お前んちどこだ?」
不動「ない」

『やっぱり段ボール?』

円堂「無い訳ないだろ!なぁ不動!おい!不動!」

不動「zzz…」

円堂「ふどおぉおおおおおおお!」




半田「不動どこ行ったんだ…」

松野「仕事行けよサラリーマン」


―――
八十年後には段ボールがすごいことになってるはずなので馬鹿には出来ませんね!


|


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -