「ごめん、あたし任務」
「なんだとぉぉぉぉ!?!?」
残酷な宣告を受けたのはクリスマスの2日前だった。
俺が行動を起したのは12月に入ってからだった。まゆと付き合って始めてのクリスマスを一緒に過ごす(であろう)つもりだったのに…… 俺はプレゼントを何日も通い購入し、プランもしっかり立てた。そして俺の部屋の押し入れにはきらびやかに飾られたツリーとプレゼントがしまわれている。その上、ボスに土下座までしたっつーのに意味ねぇじゃねぇかぁぁ!!あんのクソボスぅぅぅぅ!!!!
「本当にごめん!!あたしの隊の新人くんが初任務なのよーだから断れないし……」
まゆは後輩をすげぇ可愛がり、それにしっかりと先輩も敬う。しっかりとした理想的な人間だぁ… でも時にそれが俺の不安になる要素に変わる。でも俺はまゆのそんな所に惹かれたのも事実。それに仕事と恋人なんて天秤で量るもんじゃねぇ。だから何も言えねぇんだ……
「……気をつけて行って来いよぉ」
「ありがと……スク、帰って来た2人でらクリスマスやろうね」
そう言ってまゆは俺の唇にキスを落とした。唇が離れた時のまゆの顔は、誰よりも愛しい笑顔だった。
「う"ぉ"ぉぉぉい////」
「スク耳真っ赤」
「う、うるせぇぞぉぉ!!!」
「クスクス…じゃ、いってきます!!」
「おう、しっかりと仕事して来いよぉ」
まゆが部屋を出て行くと、数日後のクリスマスに向けて、掃除しツリーをベッドの横に置いた。
"早く帰って来いよぉ、お前がいれば何時でも特別に変わるからなぁ!!"
君となら…
(スク!!ただいま!!) (うぉッ!!いきなり抱き付くなぁ) (さて、パーティしよ?) (ってかなんで俺がやりたい事分かったんだぁ?)
(あたしにはスクの事なんてなんでもお見通しだよ♪) (////)
そう言ってスクアーロはまた耳まで真っ赤に染めた。 本当はスクの押し入れのツリーとプレゼントボックスを見ちゃった事は内緒にしとこ。
2010/12/28
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