2010 Christmas | ナノ


「ごめん、あたし任務」

「なんだとぉぉぉぉ!?!?」

残酷な宣告を受けたのはクリスマスの2日前だった。


俺が行動を起したのは12月に入ってからだった。まゆと付き合って始めてのクリスマスを一緒に過ごす(であろう)つもりだったのに……
俺はプレゼントを何日も通い購入し、プランもしっかり立てた。そして俺の部屋の押し入れにはきらびやかに飾られたツリーとプレゼントがしまわれている。その上、ボスに土下座までしたっつーのに意味ねぇじゃねぇかぁぁ!!あんのクソボスぅぅぅぅ!!!!


「本当にごめん!!あたしの隊の新人くんが初任務なのよーだから断れないし……」

まゆは後輩をすげぇ可愛がり、それにしっかりと先輩も敬う。しっかりとした理想的な人間だぁ…
でも時にそれが俺の不安になる要素に変わる。でも俺はまゆのそんな所に惹かれたのも事実。それに仕事と恋人なんて天秤で量るもんじゃねぇ。だから何も言えねぇんだ……

「……気をつけて行って来いよぉ」

「ありがと……スク、帰って来た2人でらクリスマスやろうね」

そう言ってまゆは俺の唇にキスを落とした。唇が離れた時のまゆの顔は、誰よりも愛しい笑顔だった。

「う"ぉ"ぉぉぉい////」

「スク耳真っ赤」

「う、うるせぇぞぉぉ!!!」

「クスクス…じゃ、いってきます!!」

「おう、しっかりと仕事して来いよぉ」


まゆが部屋を出て行くと、数日後のクリスマスに向けて、掃除しツリーをベッドの横に置いた。





"早く帰って来いよぉ、お前がいれば何時でも特別に変わるからなぁ!!"



君となら…

(スク!!ただいま!!)
(うぉッ!!いきなり抱き付くなぁ)
(さて、パーティしよ?)
(ってかなんで俺がやりたい事分かったんだぁ?)

(あたしにはスクの事なんてなんでもお見通しだよ♪)
(////)

そう言ってスクアーロはまた耳まで真っ赤に染めた。
本当はスクの押し入れのツリーとプレゼントボックスを見ちゃった事は内緒にしとこ。


2010/12/28


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