「初めまして、えっと、いーたんさん」

「…潤さん。この子どこで拾ってきたんです」

「可愛いだろ?橋の下にダンボールに入って捨てられてたんだ」

「本当に拾ったんですか…」





初めまして戯言遣い





 ぼくの目の前にちょこんと正座しているこの少女が可愛いということは認めよう。ああ認めよう認めざるを得ない、間違いなくこの子は可愛い。しかし、だ。どこで拾ったのかという軽いジャブ程度の戯言をこう切り返されると、どう二の句を告げていいか分からなくなる。ぼくとしては「んなわけねーだろ?あたしの友達の娘だよ」とかそういう返答を期待していたわけであって、まさか本当に拾ってきてたとは。見たところ崩子ちゃんと同じくらい、つまり小学校高学年から中学生くらいの年齢のこの少女を、ダンボールに入れて捨てる方も捨てる方だけど拾う哀川さんも哀川さんだ。橋の下って、普通に歩いてて通ることってあまりないよな…。まあこの赤い人類最強に普通ほど当てはまらない言葉もないのだけど。そして捨てる方が捨てる方で拾う哀川さんも哀川さんなら、大人しく捨てられて(しかもダンボールに入れられて)抵抗なく拾われるこの子もこの子だ。類は友を呼ぶ…これ以上変人が増えるのは勘弁願いたい。







幼女主書きたかったけど定員オーバーだと思った。

140506