「ふ、不動くん不動くん、少しよろしいでしょう、か」 「…アァ?」 「ひっ…!(怖い…!)」 俺とお前と介入者 「んだよお前、そっちから話し掛けてきて怯えてんじゃねェよムカつくな」 「(ムカつかれた!)あ、あの、ごめんなさい、小鳥遊忍ちゃんから、お、お手紙です…」 「…小鳥遊からだ?」 「はい、これ、どうぞ…(早く帰りたい!)」 「お前読め」 「え、(帰りたいのに!)」 「嫌なのかよ」 「め、滅相もございません!よ、読んでもいい、のかな」 「読めってんだろ」 「はい!」 久しぶりね不動。どうせ友達もいないんだろうしなまえからも避けられまくってるだろうから手紙を書いてやったわ。精々有り難く読みなさい。 ああ、日本代表おめでとう。二流の分際でよく頑張ったじゃない、誉めてあげるわ。 そうだ、アンタもしかしてこの手紙、なまえに読ませてたりしてない?後悔することになるから、今すぐやめたほうがいいわよ。 「不動くん、後悔する、って、」 「構うかよ。なんで小鳥遊の言うことなんか聞かなきゃなんねーんだ。さっさと読め」 「ご、ごめんなさ…」 あ、読ませるのやめてなくて後で後悔しても自業自得で片付けなさいよね。私のせいじゃないから。 まあ私アンタのこと好きでも嫌いでもないし、どっちかっていうと嫌いの部類に入るからどうなったっていいんだけど。ぶっちゃけそんな、…うん、普通に嫌いかも。いや、嫌いだわ。悪いわね。 「(みょうじに嫌いって言われた)」 ていうか何でアンタ生きてんの。あの時影山もろとも沈めばよかったのに。 結局影山も生きてるし、ああもう、本当萎えるんだけど。少しは空気読んでくんない?KYにも程があるわ。どっかいけバーカ。はげ。 あの刺青みたいなのはオシャレのつもりだったの?正直私は似合ってなかったと思うわ。 今の髪型も…ねえ。美容院行って「ここだけ染めてください」って言ったの?わあ、恥ずかしー。それとも自分で染めたの?わあ、かなしー。 アンタ、エイリア石使ってもあの程度の二流だったんだから、いいかげん諦めれば?どう足掻いても鬼道くんには勝てないわよ。ていうか最近のアンタ飛鷹くんの当て馬っぽくなってるし。所謂アレ、二流以下の雑魚キャラ扱い。わあ、かわいそー。 まあそういうわけだから、精々頑張れば?アンタがベンチにすらいなくなる日を今か今かと待ち構えているわ。 二流以下の雑魚キャラ、不動明王くんへ 夢は不動撲滅、なまえ命の小鳥遊忍より、愛をこめて 「………(不動くんの顔がいつもに増して怖い!逃げたい!早く帰りたい!)」 「小鳥遊、あのヤロー…」 「え、えっと、不動くん…私もう、行く、ね?」 「は?お前、こんなボロボロな俺を見捨ててくわけ」 「え、あ、う…(できれば、そうしたい!)」 「………」 「………(慰めるべき…?)あの、」 「んだよ」 「えっと、私は…不動くんが生きてて良かったって思ったし、その、髪型も…不動くんらしくていいんじゃないかな、って、思う、よ」 「…ふーん」 「そ、それに私、不動くんのこと、少し苦手だけど、その、嫌いじゃないし、……好き、だから」 「!!!」 「だから、ね、元気出して…ね?」 「みょうじ、」 「ひっ、(何か間違えた!?)」 「練習、してくる」 「え、あ、うん…どこでする、のかな」 「あっこの森」 「じゃあ、後でドリンクとかタオルとか、持ってく、ね?」 「…ん」 「頑張って、ね!」 素直じゃない俺と怖がりなお前と四枚くらい上手な介入者(たかなし)の話 「なんだ小鳥遊、機嫌悪いな」 「…不動うぜえ」 「…嫌がらせの手紙送りつけたんじゃなかったのか」 「アイツなまえに慰められやがった…許すまじ」 「(不動…あいつも、悪い奴じゃないんだがな。いい奴でもないが。ああ、マネージャーが可哀想だ(いろんな意味で))」 「源田くん、不動に呪いかけるから手伝って」 「(我が身が可愛い…)あ、ああ、俺でできることなら…」 「!?」 「ふ、不動くん…どうかした……あ、お、おにぎり、しょっぱかった!?」 「いや、なんか、寒気が…」 「風邪かなあ…汗、ちゃんと拭かなきゃ、ダメ、だよ」 「不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ不動キエロ」 「(怖えーよ!不動てめぇふざけんな!さっさとマネージャーから離れろ!俺を恐怖で殺す気か!!)」 「不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺不動抹殺」 「(誰か助けてくれないか!!)」 一番の被害者は源田。小鳥遊ちゃん可愛いよね ヒロインは帝国マネ→真・帝国マネ→イナズマジャパンマネ 真・帝国メンバーは元々帝国生だったらいいなっていう超無理矢理設定 100505 140311 移動 |