「翔ちゃんお誕生日おめでとう!プレゼントは何がほしい?」
「ありがとな、ってそれ、聞いちまったら意味なくないか?」
「だって翔ちゃん、毎年ケチつけるんだもの」
「お前のチョイスが悪いからだろ!」
「え〜?シークレットブーツに竹馬に牛乳3リットルに缶ぽっくりに雑誌の広告に載ってる怪しげなマシンに……どれもぴったりなチョイスだよ!」
「どこがだ!お前那月へのプレゼントは毎年普通にいいやつなのになんで俺だけ!」
「いやー、なんか一回からかったら面白くなっちゃって、つい」
「つい、じゃねえよ!」
「あはは、ごめんって!ほらこれ、プレゼント!」
「な、なんだ、用意してあったのか…中身は、これ、クッキー?もしかして手作りか?」
「うん、そうだよ」
「そ、そっか…えっと、じゃあ早速だけどいただくな」
「遠慮なく食べて!」
「い、いただきます」
「翔ちゃんへの愛をたっぷり込めたからね!なっちゃんが!」
「うぐっ」