南沢篤志といえば女子の間ではかなり有名で、この前入ってきた新入生の子でも知ってるくらいの知名度を誇ってる人。もちろん私も例外なく南沢篤志を知っている。

 南沢篤志の知名度は大きく三つに分けられる。@顔がいいから恋愛対象として、通称モテみ沢。A中学生にあるまじき色気を放っているから、通称エロみ沢。B二年の倉間典人と仲が良すぎるから、通称ホモみ沢。

 …サッカー?女子にそんなもの関係ない。サッカーしてるイケメンは大好物でもサッカーしてるキモメンなんてこれっぽっちも興味がない、それが女子。イケメンがサッカーすれば相乗効果でさらにイケメンUPしてみえるけれどキモメンがサッカーしててもまず視界に入らない、それが女子。大切なのはサッカーをしていることではなく、イケメンがしているかどうか!イケメンがすれば例えどんなダサいことだって問題ない。むしろギャップがどうのって方向に無理矢理もってく。女子ってそういう生き物。腐女子ってもっとそういう生き物。

 そして肝心の私だけれど、もちろんBの理由で南沢篤志を知っている。というか、Bの理由でより知らされたのだ。


「あー…南沢さんマジやばい。南沢さんスゲーッマジでかっこいい」

「倉間くんちゃんと手も動かしてね。蔵書整理終わらないから」

「でも南沢さん………ちょ、今の見ました!?ソニックショット!あーやばいこれ惚れ直す」


 同じ図書委員の後輩、渦中の人・倉間典人によって。

 最初はそりゃあ私も戸惑った。戸惑った?いや、戸惑っちゃいない。内心ガッツポーズしてたさ。なんせ蘭拓に次ぐ雷門サッカー部人気CPがガチだったんだから。10年前の円堂守の頃からガチが多いと聞いて受験した甲斐があったというものだ。美味しい…なんて美味しいんだサッカー部。この時私はまさに、我が生涯に一片の悔いなし状態だった。いや、悔いがないだけで死なないけど。


「大体南沢さん、あんなにかっこいいのに背低くて可愛いんですよね」

「倉間くんの方が小さいでしょうに」

「だから俺もう気が気じゃなくて。色気も半端ないし、いつ襲われるかと思うと、俺の俺が立ち上がリーヨ」

「えっ倉南なの?南倉じゃなくて?」

「リバーシブルです!」

「リバか!一粒で二度美味しい!」







みたいな半BL小説みたいなシリーズ夢を書きたい。…夢…ってなんだっけ…?名前変換あれば夢でいいよね…?
南倉をはじめとして、雷門では最低でも天京、蘭拓と絡み、他校、ひいては大人組にも飛び火すればいいと思います。円豪ときどふどはジャスティス!ごめんなさい!