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風花の家に着きましたよコノヤロー。
友達の家に行って何を緊張するかってピンポンを押す瞬間だと思う。

無駄にドキドキするよね!
あれ、私だけかな…

まぁ、いいや。


ピーンポーン


インターフォンを押してみたけど出てくる気配が無い。
うーん…どーしょっかな…
電話しよう。

♪〜♪〜…プッ

「…も、もしもし…?」
「ハロー!皆大好き晴ちゃんですよー。風花ちゃん。今大丈夫?」
「晴ちゃん!大丈夫だよ?どうしたの?」
「久しぶりだなぁーと思って電話してみたんだよ!家に凸してみてるんだけどさ、今どこに居るのー?誰も出てこないから晴ちゃん寂しい!なんちゃってw」
「え?!そうだったの?ごめんなさい。今本が読みたくなって〈本の虫〉に居るの。」
「あ、ボケには突っ込んでくれないのね…。んーじゃあ、今からだと会えそうにないから今度会おう!私の幼なじみも紹介したいからさ。」
「…ありがとう晴ちゃん。」
「どーいたしまして。またくだらないことで電話したりするからよろー。」
「うん!またね。」

電話終了ボタンを押してから寮へ向かう。
……ちょっと会えなくて残念。
しょぼくれながら歩いてふと顔を上げて前を見ると、なんだか見たことある人発見。


「あ。」
「あ?」
「荒垣さん?でしたっけ。どーもー」
「あぁ。村木っつたか。学校帰りか。」
「そーですよ!荒垣さん暇なら私とお茶しません?」
「しねぇよ。」


ちぇー…とふてくされながら歩く。
何故か歩く方向は同じらしい。
ぽつぽつと会話をしながらゲームでどんな人だったか思い出そうと頭を捻る。





……料理好きだった気がする。






違ったらどうしよう…
でも一緒に料理してみたいな…
できるかな…

そしていつの間にか女子寮の前まで送ってもらっていた。
紳士だね!
めっちゃ猫背だけど。
無口だけど。

雰囲気はすっごく居やすいなー
湊と居るときみたい。





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